野良猫の子猫だったころんちゃん。1匹でいたところを保護された。しかし、保護主さんは飼うことができず、猫好き一家の真鍋さんが里親になった。真鍋さん宅には4匹の先住猫がいたが、小さなころんちゃんは、先住猫たちが驚くほどやんちゃな子猫だった。
5匹目の猫
愛媛県に住む真鍋さんは、実家で5匹の猫を飼っている。最後に迎えたのはころんちゃんだった。2020年6月、妹の職場の人が野良猫のころんちゃんを保護したが、結局、飼えないというので真鍋さんの妹が引き取った。
ころんちゃんは、生後2カ月くらいだったが、まだ生まれたばかりの子猫のように小さかった。片手に乗るようなサイズだったことを真鍋さんはよく覚えているという。
ただ、ころんちゃんは、真鍋さん宅に来てからしばらく大人しくしていたが、環境になれると、やんちゃっぷりを発揮した。
男の子だが母猫代わりになってくれたとらじくん
先住猫のとらじくんやらぶちゃんにプロレスごっこを仕掛けて飛びかかり、いつ寝ているのか分からないくらい元気に家の中を走り回っていた。
「ころんが来た頃、先住猫たちは、猫ではなく珍しいものを見るような目で見て警戒していました」
真鍋家唯一の男の子、とらじくんは、母猫のように後から来た猫の面倒をかいがいしくみたが、ころんちゃんの時も、まるで我が子のように可愛がった。プロレスの相手をしたり、毛づくろいをしたり、添い寝をしたりして、いつもころんちゃんのそばにいた。
「ころんは生後間もなく親猫と離れてしまったと思うのですが、とらじが親代わりになってくれたので良かったと思います」
ぬいぐるみを抱いたまま寝てしまう可愛い一面も
ころんちゃんは、一番年上のらぶちゃんと頭の蹴り合いをするほど元気だ。その元気を支えているのは、なみなみならぬ食欲。キャットフードは先住猫を押しのける勢いで食べ、人が食事をしていると、「それも欲しい」とニャアニャア鳴く。少しずつ身体も大きくなってきて、手足がすらりと長くなってきた。
ベッドで寝ることはなく、キャリーバッグの中で過ごすのがお気に入り。最近、庭に出て日向ぼっこをするようになった。家の中では、またたび入りの魚のぬいぐるみで遊ぶのが大好き。遊び疲れて抱いたまま眠る姿を見ていると、たまらなく愛おしいのだという。
「まだまだ子供っぽいところがたくさんあります。愛情を注いで大切に育てていきたいと思います」