元ボクシング世界王者秘伝!「あしたのスープ」がダイエット食として大人気

あの人~ネクストステージ

山本 智行 山本 智行

 プロボクシング元世界2階級王者の井岡弘樹さん(51)がプロデュースしたダイエット健康食品「あしたのスープ」が発売され、話題になっている。構想10年。現役時代に管理栄養士と考案したもので、過酷な減量を支えた秘伝のスープだ。ジムの会長としては教え子の中田勝浩(29)が西日本ミドル級新人王を獲得したばかり。国内最年少世界王者は幅広い人脈を生かし、いまもマルチに活躍している。

 若いボクシングファンには3階級王者・井岡一翔の叔父と言った方が早いかもしれない。1998年の引退後は“天然キャラ”を生かしてタレントとして活躍する一方で高校、大学を卒業。2002年に「井岡弘樹ボクシングジム」(桜川)立ち上げ、いまに至る。

 その間には人脈を生かして飲食業も経験。また現役時代の減量に際して取り組んだ健康法や食生活をまとめた「井岡式腹割りダイエット 1カ月でオヤジのお腹を凹ませる!」「らくらく引き締めボクシエット入門」の著書がある。コロナ禍の今年は運動不足になりがちな人へ向け、オンラインによる「ボクシエット」を配信。自宅で簡単に行えるボクシングの基礎的な運動を井岡さん自ら指導してもいる。

 今回、商品化した「あしたのスープ」は、現役時代の過酷な減量中に実際、栄養補給していたものだ。母・ミツ子さん(72)が作っていた井岡家の味をベースに管理栄養士とともに考案した。井岡さんが言う。

 「ボクシングには減量がつきもの。かといって単に体重を落とせばいいというわけではありません。このスープはボクサー井岡を支えてくれたもの。ジムに通う女性に『選手時代にどんなものを食べていたんですか』とか『どうやったらやせられますか』とよく聞かれるので、商品にすれば喜ばれるかな、と10年ほど前からずっと思っていたんですよ」

 そこでカレールーやレトルト食品などを製造販売している株式会社「キャニオンスパイス」(泉南市)に相談。10月末にようやく完成した。その際、夫人の絵美さんも商品化に加わり、野菜の具を少し大きくしたという。

 「お肉も入っていますし、スタミナやパワーを残したままダイエットが期待できる。お野菜などの具材をレトルトすると、袋の中は超高温で圧力鍋のような感じになるそうなので、スープは無菌。化学調味料や添加物は入ってません」

 1人前220グラムで106キロカロリー。価格は1袋1000円だが、手間の掛かる栄養満点のスープが簡単に作れることを思えば、妥当な値段だろう。実際、女性だけでなく野菜が足りていない独身男性からも好評のようだ。井岡さんもオススメした。

 「夜ごはんをこのスープにしても大丈夫。牛肉も入っているし、腹持ちもいい。野菜や豆類などが入って、栄養のバランスがいいので、毎日このスープだけでも大丈夫だそうですよ」

 そんな井岡会長は本職も充実している。11月1日には門下生の中田勝浩が西日本ミドル級新人王を獲得したばかり。ジムも活気に満ちている。さらに、解禁日の7日には自称“カニ星人”として兵庫県香美町香住を訪問。冬の味覚、カニの王様と言われる松葉ガニの初競りを見学してきた。221万2010円の最高値で落とした海英水産とは付き合いがあり、この数字は名トレーナー、エディさんの命日で井岡夫妻の結婚記念日(ともに2月1日)にちなんだ粋な計らいでもあった。

 「仲買人の威勢のいい声と柴山港の活気に驚きました。いただいたカニ、おいしかったです」と満面に笑顔を浮かべたカニ星人。18歳で世界を制した男は、いい感じで50代を過ごしている。

 ◇あしたのスープ問い合わせはhttps://linktr.ee/amyioka

 ◆井岡弘樹 1986年1月にプロデビュー。87年10月に18歳9カ月でWBCミニマム級初代王座を日本史上最年少で獲得。91年12月にはWBAライトフライ級王者となり2階級制覇を達成。その後は3階級制覇を目指し4度世界王座に挑んだが、いずれも失敗。現在はタレント、ジム会長として活躍。ジム内に設けた「洪先生の奇跡の鍼治療」も評判がいい。

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