兵庫県神戸市のポートアイランドにある「神戸どうぶつ王国」は、最近もスナネコやナマケモノの赤ちゃんの誕生、コビトカバ「タムタム」の公開と話題が尽きない。だがここも新型コロナウイルスの影響で、対前年比マイナス60%に及ぶ集客減、収入減で、活動の継続が困難だというのだ。しかし、そんな中でも絶対に欠くことのできないもののひとつが、動物たちの飼料。つまりエサだ。神戸どうぶつ王国で「エサ代が高い動物 ベスト5」を聞いてみた。
あなたはどれだけ当てられる?まずは第5位から……
エサ代の高い動物、ベスト5!
まず第5位は……レッサーパンダ!1頭につき1日1,000円。
神戸どうぶつ王国でも安定の人気ぶりを誇るレッサーパンダは、現在3頭が飼育されている。食べるのは竹やタケノコ、 昆虫、リンゴなどの果実。昼間は高い木の枝でのんびりお昼寝。朝と夕方は、比較的活発に動き回る。
第4位は……シンリンオオカミ!1頭につき1日1,200円。
北アメリカに生息するシンリンオオカミは、現在飼育数が3頭。体長100~130センチ、体重25~45キロと、目の前で見るとその大きさが実感できる。
肉食の彼らが食べるのは馬肉や鶏肉。1頭あたり約2キロを平らげる、まさに「小さなトラ」のイメージだ。
第3位は……おっと、同額の動物が2種類!
まず紹介するのはコビトカバ。1頭あたり1,500円だ。
現在飼育数は2頭。うち1頭は大阪府吹田市にある、生きているミュージアム「ニフレル」からやってきた「タムタム」で、9月から一般公開が始まったばかりだ。
ジャイアントパンダ、オカピとともに「世界三大珍獣」に挙げられるコビトカバは、絶滅が危惧される動物でもある。小さい姿が愛らしい彼らの食べ物は草や葉、果実だ。
さて、同じく1頭あたり1,500円の動物は……クーガー!現在2頭を飼育。
ピューマとも呼ばれ、しなやかな動きが美しいネコ科の動物。ただ体長は100~120センチ、体重100~200キロとかなりの大柄。小動物などを食べる。
1位と2位の発表!2位は意外なアノ動物がランクイン
第2位は……バク!1頭につき1日2,000円だ。
ここではアメリカバクが2頭とマレーバクが飼育されているが……なぜ、バク?
理由は、エサの内容だ。枝葉や青草(牧草など)を食べるが、この「枝葉」。実は枝つきの葉を扱う業者が少ないために高額になるそう。しかも1種類だけを与え続けるのではなく、この時期は樫の木などと季節によって変えている。
バクの特徴は、何といっても一緒に伸びた上唇と鼻。器用に動かしてむしゃむしゃ食べる。
なるほど。エサそのものが入手しにくいのも、エサ代が高額になるポイントだ。
さて、いよいよ第1位の発表!
第1位は……スマトラトラ!1日3,800円とダントツだ。
こちらは予想できた方も多いのではないだろうか?馬肉や鶏肉など、1日5キロをモリモリ平らげる。
今年5月29日にデビューしたスマトラトラは、神戸どうぶつ王国で一番大きな肉食獣。現在1頭が飼育中だ。一般的に水が苦手とされるネコ科動物だが、名前の通り、インドネシアはスマトラ島に生息する彼らはスイスイ泳げるし、木登りも得意だ。
スマトラトラは、南エントランスから入場してロッキーバレーエリアを抜けたすぐのところで、雄姿を披露している。ぜひその迫力を楽しんで欲しい。
クラウドファンディング「花と動物と人との懸け橋プロジェクト」
実際に触れられるほどの近さで、動物たちに出合える神戸どうぶつ王国。
工夫された展示やさまざまなショーを通じて、動物本来の行動が見られるかなりの充実ぶりだ(現在ショーについては中止、または人数制限を行って開催しています)。
また、巨大なくちばしに鋭い目つきでじっと動かない鳥、ハシビロコウやスナネコ、スマトラトラにあえるのは、関西ではここだけ。
今後の活動維持と発展を目指し、神戸どうぶつ王国が始めたクラウドファンディング「花と動物と人との懸け橋プロジェクト」。その宣伝の顔で、今回5位にランクインしたレッサーパンダは、リターン品にあるステッカーやマスクのデザインにも採用されている。今月12日からスタートし、10月23日現在、目標額の25%を達成したところだ。
みんなが笑顔で幸せになれる活動を続けていきたいと、引き続き支援を呼びかけている。
神戸どうぶつ王国 https://www.kobe-oukoku.com/