寂しすぎて…ぬいぐるみ相手にグルーミングを始めた猫のために迎えた相棒 2匹一緒ならお留守番も楽しいね

渡辺 陽 渡辺 陽

野良猫が産んだ子猫とろちゃんを保護して飼っていたIさん。可愛がってきたつもりだったが、1匹だと寂しいからなのか、とろちゃんはぬいぐるみのグルーミングをするようになった。折よく、知り合いの飼い猫が出産したのでIさんは子猫を譲渡してもらった。

2匹目を迎えよう

2018年7月、大阪府に住むIさんは、庭に遊びに来るようになった野良猫が産んだ子猫を保護して飼い始めた。名前はとろちゃんにした。

とろちゃんが2歳になった頃、Iさんは2匹目を飼うことを考え始めた。

「共働きで、出張も多く、日中とろに寂しい思いをさせているのではないかと気になっていたんです。とろがぬいぐるみをグルーミングしているのを見て、相棒として二匹目を迎えようと決めました」

人懐っこい子猫

2019年5月、知り合いが、飼い猫が出産したとSNSに投稿しているのを見た。ちょうど2匹目を探そうとしていた時だったので、連絡をとり子猫を引き取らせて欲しいと伝えた。

離乳するまで待つことになり、7月初旬に乳離れした子猫に会いに行った。知り合いの家は家族全員猫好きで、たくさん春に生まれた子猫がいた。みんな可愛くて、どの子にするか決められない中、1匹だけ初対面のIさんにすりすりしてきた子猫がいた。膝に乗ってきた瞬間、「この子にしよう」と夫と即決。2週間のトライアル期間がスタートした。

「こんな小さい子猫を兄弟や親猫と引き離して良いのかと少し心が痛みましたが、絶対に幸せにする!と夫と二人で言っていました」

2匹なら寂しくない

先住猫のとろちゃんの警戒心が強いので、相性が悪かったらどうしようと心配していたが、どうしても仲良くなれなかったら諦めるつもりだった。とろちゃんは初めは警戒していたが、天真爛漫なたいちゃんの勢いもあって、すぐに仲良くなったので安心したという。

日中留守番している時も2匹で遊ぶので、寂しい思いをさせているのではないかという不安が和らいだ。人間と遊ぶよりも本気で走り回ることができ、運動不足解消にもなった。

「何より2匹でじゃれている姿を見るのは至福の時なんです。可愛さが倍増ではなく、100倍くらいになりました」

Iさんが少し想定外だったのは、たいちゃんがIさん家に来たことで、甘えん坊だったとろちゃんがとても大人っぽくなったことだった。

「人間の弟妹ができた時も同じでしょうけど、急にとろをお姉さんにさせてしまったのはかわいそうだったかもしれないと思いました」

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