スイーツやピザフレーバーの水タバコ?!「チル」を求めて若者・大学生がシーシャに夢中!

青島 ほなみ 青島 ほなみ

「エモ」に続いて若者が追い求めている新たなSNS映え「チル」

SNSでは「#chill」、「#chillout」といったハッシュタグを付けて、旅先でリラックスしている様子やカフェで休憩している様子が投稿されています。「エモもイマイチ分からないのにチルってなんだよ!」という声もあがっているようですが、調査したところチルとはどうやら「ゆったり、まったり」といった意味を含むようです。

そして今そんなチルを体感できると若者が夢中なのがシーシャ(水タバコ)。学生を含む若者が、シーシャ専門店に殺到しているのです。

シーシャって一体なに?チルの本当の意味ってなに?そんな疑問を明らかにするべく、今回青島はSHISHA CAFE『fumus』さんに伺ってきました!

店内に入ると照明が落とされており、さっそくチルい(?)雰囲気。仕事帰りに疲れて来たら寝てしまいそうです。普段は開店時から満席になるほどの人気店なんだとか。

今回は、店長のリヨさんにお話を伺います。

青島ほなみ(以下「青島」):若者にシーシャが人気の訳は?

リヨ:「エモ」という言葉が出始めた去年の夏頃から、シーシャが流行りだしました。今までSNSでは、フォトジェニックなものや、とにかく「盛る」ことが重視されていたんです。しかし、映えを求めて写真を取りに行くのがしんどくなった、いわゆるSNS疲れした方が息抜きにご来店されることが増えました。非日常を体験する、まったり友達とチルアウトすることに価値を感じているようです。

青島:チルアウトとは?

リヨ:「内輪で気のおけない友人達とダラダラ過ごそう」といったニュアンスがあります。チルアウトというカルチャーは欧米で生まれたのですが、いわゆるパリピやアッパーといったものの対極にあるものと思ってもらえたら分かりやすいかと思います。

青島:そもそもシーシャとはどんなものですか?

リヨ:タバコの葉を香料に漬け込んだものを熱して、香りを楽しむものです。歴史は紙巻きたばこより長いんですよ。千年前位にはもう使われていて、中東の伝統的な喫煙器具なんです。ですので、必ず20歳以上の方しか利用できません。
現地では、シーシャを吸って商談するみたいなことも当たり前で、日本でいうお茶を飲むくらいの気軽さで使われています。頼んでもないのに食後に出されたりしますね。

青島:茶しばこうのノリで使われているわけですね。

リヨ:よく紙巻きタバコとどう違うの?と聞かれるのですが、まったく系統が違います。よく、「同じ乗り物だけど車と飛行機くらい違うよ。」と話しています(笑)。紙巻きタバコの喫煙者は全体の3割くらいなんですよ。

青島:確かにお店の中もヤニ臭くなくて、おしゃれなカフェのような落ち着いた匂いがしますね。

リヨ:本物の炭を使って熱しているんです。ホースから吸い込んだ空気で炭の熱気でフレーバーの葉っぱが着火し、それが煙となるんです。

青島:どんな味、香りがするんですか?

リヨ:当店のシーシャのフレーバーは70種類位あります。中でも柑橘系とスイーツ系のフレーバーが人気です。キャラメルやコーヒー、チョコレート、柑橘系など様々です。すぎやひのきの香りもあります。

青島:(実際に吸っている様子を見させて頂きましたが煙の量が思ったより多くてびっくり!吸い込んだときに、水に空気が入ってボコボコと音が鳴ります。この音が良い!というお客さんもいるのだとか。今回はなんとピザ味のシーシャなんだそうです。ほんのりピザポテトの匂いがしました…!)

シーシャが気になっている読者の方へ一言お願いします!

リヨ:シーシャって、まだ世間一般的によく分からない、入りづらいという印象を持つ人も多いと思います。実際は女性1人のお客様も多いですし、お酒を飲まなくてもフリードリンクで楽しめます。シーシャ1本吸い終わるのに2時間掛かるので、仕事したり本を読みながら、楽しんでもらえたらと思います。当店はWi-Fi、電源も完備してますよ!遊び場のひとつの選択肢になったら嬉しいですね。

 

「SHISHA CAFE『fumus』(シーシャ・水タバコ フムス)大阪梅田・お初天神店」

所在地:〒530-0057 大阪府大阪市北区曾根崎2丁目14-10 梅田ロイヤルビル4階

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若者の消費がモノからコトに移り変わったのをリアルに感じるニューワード「エモ」、「チル」。今後も若者の遊び方、SNSの見せ方がどうなっていくのか注目です。

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