7月8日以降「ポテトサラダ」というワードが注目されています。惣菜コーナーでポテトサラダを手にした幼児連れの女性が、高齢男性に「母親ならポテトサラダくらい作ったらどうだ」と言われた現場に居合わせた人が、思わず「大丈夫ですよ」と念じながらポテトサラダ2パックをかごに入れたという話が発端でした。
このツイートに、「高齢男性の一方的な失礼さ」「“母親なら”というパワーワード」「ポテトサラダをつくる大変さ」などをメインに多くの人がネット上で発言しました。そんななか、さいみん(@saimin_echo)さんが「近所のスーパーのお惣菜コーナーは『ポテサラくらい作ったらどうだ』に対する完璧な回答を出してる」と、お惣菜コーナーに掲示されているポップ(販売促進用の広告)の写真を11日にツイートしました。
ポップには、「このコーナーで売っているのは、時間です」と書かれています。リプ欄には「素敵POP」「アウトソーシング!」「高速でもさ時間を金で買ってると思って乗ってる。それと同じやね。」「すんばらすぃー♬わたしもよく出来合いのもの買うのでこれからは胸張って買います( ̄ー ̄)ニヤリ」「素晴らしい。惣菜買う理由はホントこれ。料理なんて集約してやった方がコストもクオリティも遥かに上がる。」「まさにそれな!!(主婦の総意)」と同意するみなさんが集まりました。
このポップは、“ポテサラ論争”に関係なく以前から貼られていたそう。印象的だったため、ポテトサラダが話題になったときにすぐに思い出し、買い物ついでに写真を撮ってツイートしたさいみんさん。“ポテサラ論争”については「お惣菜を買う事を手抜きと考える人や、お惣菜を買う事に引け目を感じる人がいると言う事に驚きました」とし、「便利なものはどんどん取り入れて少しでも楽にいきましょう」とも話します。
さいみんさんは、「時間が欲しい時はお惣菜を活用し、余裕がある時は料理を楽しむといった感じで使い分けています」という独身男性。「多くの人は『ポテサラを作ろうと思えば作れるけど、問題は手間だ』と考えているかと思います。このポップは端的に核心を突き、お惣菜を買うメリットを伝えている点が素晴らしいです。一目で心を掴むものであり、まさに完璧だと感じました」と言います。性別も、ましてや母親であることなど関係なく、時間がなければお惣菜を堂々と買ったらいい…それがすべてだと思えるポップです。
3.6万リツイートと9.3万いいねが付き、ツイートが話題になったことをさいみんさんに聞いてみたところ、「『時間を買う』という考え方がより一層広まってくれると嬉しいです。お惣菜に限らずクリーニングやタクシー等々、いろんな事に当てはまる大切な視点だと思います。買った時間を有意義に使っていきたいですね。私は通知を眺めて時間が溶けました」と話してくれました。