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新型コロナで変わる「お墓」のあり方…「墓じまいをするのも悪いことじゃない」

ハイヒール・リンゴのつぶやき

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 先日、夫の家のお墓参りをしました。ご住職に伺うと、今年はお盆に参る人も少なく、法事を取りやめる家庭も多いそう。新型コロナでお墓やお仏壇、お寺の在り方もが変わって行くように思います。

 私は3人姉妹。母が2人姉妹、祖母が3人姉妹、妹の子供も女の子が2人なのでどうしてもお墓の問題は避けては通れません。他界した父は次男だったので、母方と一緒に入ってもらうなど、母の代で少しずつお墓を整理しました。お墓をまとめるのは、宗派も違って大変。だけど少子化で、姉妹しかいなかったり、一人っ子同士の結婚も増えた。だから最近は「〇〇家」ではなく、「先祖代々」として、両家が入れるお墓にすることも多いそうです。

 また従来のお墓ではなく、樹木葬や家族同然のペットと一緒に眠りたいという人が増えたとか。最後は土に還って、それで終わりというのもいいじゃないかな。永代供養の合同墓で眠るとか、いろんな形の選択肢が増えるのは良い事だと思います。

 バツイチだった夫には男の子の孫がいて、我が家のお仏壇はその子が見る可能性が高い。だから「ばぁば(私の事です)の代で、お仏壇を小さくしとくからね」と言っています(笑)。乱暴な言い方かもしれませんが、キチンと祖先を敬いお参りをしていればお墓やお仏壇は生きている人が優先でいいと思っています。

 でもお墓ってアンタッチャブルな部分もあり、「罰が当たる」「病気になる」という人もいるかもしれない。実際、墓じまいしようとすると「本当にいいのか」「親戚など、後から文句言ってくる人はいないのか」などいろいろ言われて、心が折れそうになる事もあるそう。

 私は温泉が好きで、全国の秘湯を巡っていますが、地方では荒れたお墓を幾つも見てきました。遠くてお墓参りができないなら、ご先祖様は土地勘が無いとは思いますが自宅近くに移すのもいいんじゃないかな。ただお墓やお仏壇に何かしようとするとき、自分たちの世代だけで決めてしまうと、後から問題が出てくる可能性が高い。母がお墓をまとめるときもそうでしたが、2世代以上が話し合って決めた方が後々もめにくく、話がスムーズに進むと思います。

 私たちの世代は、お墓を掃除してお参りするとすごく気持ちがいいし、それを次の代にも伝えたい。だけど墓じまいをするのも悪いことじゃない。いろんな事情がありますから。コロナで人間の活動が制限されているいま、そういったことを考える良い機会だと思います。

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