「いっしょにヘビにのまれてもいいよ」5歳娘からのラブレターに恋に落ちかけた父が語る“親バカ道”

広畑 千春 広畑 千春

 宮川さんは、そんな最愛の娘さんを授かってからの日々を「そのオムツ…」でつづっていますが、その視点はママ視点とはかなり異質。「オムツを替えている僕を見て!」「創造力あふれる読み聞かせをしている僕をほめて!!」という、パパの承認欲求むき出しの姿は、ママからすれば目からウロコですが、「実際に子育てして沸いてきた感情の中に『不器用でも何かしら育児の現場で役に立ってるんだってことを知ってもらいたい』というのがあったんです」と宮川さん。

 「僕ら男はお腹を痛めて子供を産み落とすことができないので、どこか最初は置いてけぼりをくってるような感覚があるんですよ(僕だけだったらすいません…)。そんな中で、自分もスマートな育児(オムツ交換の時にお尻拭きの枚数を最小で済ませた等)をキメたりしたら…なんて思ってる自分のしょうもなさがなんだか面白いなと」

 「でも、何十話と描いているうちに、『これは、なかなか育児のエンジンがかかならい男のトリセツになるのでは?』と思うようにもなりました。ママの困り感にパパがなかなか気づいてくれなくてイラッとした時なんかに読んでもらって、溜飲を下げてもらえたら嬉しいな…とか、怒られるかもしれないですが、そんなことを思ったりしています」と話します。

 時には、ひたすら娘を「かわいいっ!!」と思う瞬間を描き連ねる回も。とかく自分の子どもを謙遜する文化の根強い日本にあって、これもかなり新鮮ですが、「まさにそんな『娘可愛いに対する遠慮』の解放がテーマでした。育児漫画を描いていた頃から、娘の面白い言動はスマホにメモしてきましたが、連載が終わった今も続いていて…。発表する場がないため、今回の手紙や娘が遊んでた形跡の写真なんかをSNSにアップして、ちまちまと自己満足で楽しんでおります。ちなみに、娘の形跡写真は専用のインスタアカウントを作って公開しているぐらいです」と親バカ道を熱く語ります。

 そんな毎日の中から生まれたこの度の「名作ツイート」。「最近寂しい話題が多かったですし、どこかに出かけるのも神経を遣いますし。でも、家の中にも価値のあるものがたくさんあって、そんなことを親バカのおっさんが恥を偲んでネットにアップしてるって…(笑)。少しでもみんながほっこりできるようなことを伝えられたら、うれしいです」と話してくれました。

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