昨年4月、大阪・靭公園前の四つ橋筋沿いにオープンしたのがプリン&シフォンケーキ専門店「プルシック大阪」です。以来、関西のプリン好きの間で評判のお店ですが、新型コロナの影響で1周年アニバーサリーがのびのびに。7月21日~25日の5日間だけの限定「記念プリン」2種を販売することになりました。そのデコレーションがかわいいと聞き、取材してみました。
ブームの火付け役「なめらかプリン」の流れをくんだ店
一世を風靡した「パステル」の「なめらかプリン」。その生みの親として知られ、岐阜市にある「プルシック」の所浩史シェフの下で修業を積んだのが中野徳郎オーナーです。
「マダガスカル産の天然のバニラビーンズを使用するなど厳選食材や鮮度にこだわった究極の美味しさに惚れ込み、所シェフの門を叩きました」
この「プルシック大阪」は関西初となる、のれん分けのお店。Simple&Basicをテーマにしており、Simpleの“ple”と、Basicの“sic”で作った造語が店名「Plesic(プルシック)」の由来だとか。
旬の素材を使った個性派プリンもラインナップ
この店では季節のものを入れると、プリンのメニューは年間約30種類にもなるといいます。訪れた日は1番人気を誇る「究極のなめらかプリン」(400円)をはじめ、昔ながらのちょっと固めの「レトロプリン」(400円)、濃厚なコクを楽しめる「チーズプリン」(450円)、それに季節のおすすめプリンなど、ショーケースの中にはワクワクするようなプリンがズラリ並んでいました。
中でも目を引いたのは、静岡産最高級マスクメロンをみずみずしいジュースと一緒にバニラジュレにブレンドし、なめらかなプリンの上に流し込んだ「マスクメロン」(500円)です。聞けば、メロンはお店の基準を満たすまで店内で完熟状態にしているとか。季節のプリンは他にも「マンゴー」(450円)や「丹波の黒豆入り宇治抹茶」(480円)など、目移りしてしまいます。
意外な組み合わせは「珈琲ゼリー」(420円)でした。コーヒーとなめらかプリンの相性がびっくりするほどよくて、これは男性にもおすすめです。ちなみに、価格は税込みです。
プルシックのプリンはすべてボトル入り。食べ終わった後のボトルは小物入れにしたい気分。同行した人気グルメブロガーも「おいしさが詰まったボトルスイーツです。みんな、大好きなのがマンゴーです。私も大好き」と高評価していました。
大阪だけの5日間限定プリン
この日を迎えるにあたっては困難もありました。中野オーナーが言います。「オープン以降、売り上げも順調に推移し始めてきた矢先のコロナ禍。本来であれば、そのまま順調にいくはずが一転、経営的にも厳しい状況に。そんな中、何とか1周年を迎えられた感謝の気持ちと、第2波がささやかれるこの時期に何とか少しでも世の中を明るくしたいという思いから企画しました。少し時期はずれましたが、楽しんでいただければ」
本来なら1周年を迎える4月に発表したかったプリンが限定発売されるのも今回の“目玉”のひとつです。それがバラのプリンです。
「店の前の靭公園のバラ園の見ごろ5月。そのころはコロナの自粛中だったのでバラを楽しむ余裕も、1周年記念をする気持ちにもなれませんでした。そこで、7月ですが満開のバラをプリンに施しました」
バラプリン(500円)のバラの花びらは今年流行のバタークリームです。ほんのりとイチゴの風味が鼻をくすぐります。バラの周りは葉に見立てたゼリー。ベースは固めのレトロプリンです。
さらに、もう1点は1周年の「1」をもじり、チョコをあしらったアニバーサリープリン(500円)です。こちらもベースにはちょっと固めのレトロプリンを使用しています。
見た目も愛らしい記念プリンは7月21日~25日の限定発売。また、期間中は究極のなめらかプリンとレトロプリンの3個セット(1200円)を1000円で提供するそうです。コロナ時代のいま、やさしい味わいのプリンで、癒されてみるのもいいですね。
◇「プルシック大阪」大阪市西区靭本町1-6-17(地下鉄四ツ橋線「本町駅」徒歩3分)
電話06-6459-7980/営業時間は10時30分~19時
日曜定休日(それ以外に休業日あり)
https://www.plesic-osaka.com/