ドラフト会議の「声」でおなじみ フリーアナ関野浩之氏、表現力の原点は役者の過去にあり

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 自身の語りを「発声も息の使い方も表現の仕方もアナウンサーの方と違う。基本をたたき込まれたのは役者の訓練なので、淡々と読めない。思いが入るし、抑揚がつく」と分析する。コンプレックスを感じた時期もあり、アナウンス訓練を受けることをベテランの局アナに相談したというが「受けなくていい。それがいいんだから」と助言され開き直った。役者が原点の語りこそ、関野氏の個性であり強みとなっている。

 意外なことに「昔はもっと、ぬるい高い声」だったそうだ。「もっと深く、もっと低く、もっと歌い上げられるように」とイメージし続けて、少しずつ理想の声に近づいたのだという。「声は変わります。努力で変わっていけると信じてます」。そう力説する。

 気がつけばフリーアナとして30年。「仕事の9割はスポーツ」というスポーツの「声」を代表する存在になった。培ってきた独自の技術や表現力を伝えたいと、6月からは「ワークショップ」を開催する。「僕の表現の根底にあるものをさらけ出していけたら」。新たな挑戦が始まっている。(まいどなニュース/デイリースポーツ・若林みどり)

◆「ナレーションワークショップ」への応募は関野氏の公式サイトから。www.updraft.info

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