神戸の人気ラーメン「もっこす」社長姉の手作り“サプライズマスク”に従業員感動

金井 かおる 金井 かおる

 マスク不足だった5月初旬、神戸の人気ラーメン「神戸の中華そば もっこす」の公式ツイッターアカウント(@KobeMoccos)がこんなつぶやきをしました。

 <社長のお姉様が作ってくださった まるもマスク でも、、、もったいなくて使えない>

 ファン垂涎の非売品マスクについて、同社“中の人”に秘話を聞きました。

誰も知らなかった突然のサプライズ

 もっこすは今から43年前の1977(昭和52)年10月、神戸・大倉山に1号店がオープンしました。現在では直営5店、フランチャイズ9店を展開。緊急事態宣言後、ほとんどの店舗が営業時間を短縮するなど、コロナ禍をしのいでいます。

ーーマスクは社長のお姉さまが?

 「はい、社長のお姉さんの手作りです。30枚ほど届きました」

 白い布製マスクはSMLサイズの3種類。隅の方にさりげなく同社のロゴ「まるも」マークが押印されています。個包装された袋の中には従業員あてのこんなメッセージも添えられていました。

 <コロナ禍の大変な日々が続く中、皆様本当にありがとうございます。マスクは、軽く手洗いをし干してからお使いください。再利用できる素材で作ってあります。高温のアイロンをかけると除菌にもなります。皆さん体調に気を付け、頑張りましょう!>

ーー事前に知らされていたのですか?

 「誰も知りませんでした。みんなとても喜んでいました。何せ、マスクが手に入らない時でしたので、さっそく使っていたスタッフもいましたが、いまだにもったいなくて使えないと袋のまま飾っているスタッフもいます」

 「コロナ禍をみんなでがんばって乗り越えましょうね」という、社長のお姉さまから従業員へのねぎらいの思いから贈られたもの。残念ながら商品化の予定はないそうです。

「本気で売れてる」セットとは…

 しかし、もっこすマスクが欲しかったファンの方へ朗報です。コロナ禍の3月、自宅でもっこすの味が再現できる通信販売がスタートしました。しかも、中華そばだけでなく、お店と同じ丼まで手に入るのです。中の人に、通販での人気商品も教えてもらいました。

ーー通信販売が急きょスタートしました。

 「もともとは4月頃にスタートさせる予定でしたが、多くの方からお声をいただき、3月13日に開始しました。緊急事態宣言が発令後は注文数も大幅に増え、明らかにテイクアウトやインターネット注文の需要が高まっているのを実感しました」

ーーやはり兵庫県内からの注文が多い?

 「全国からご注文をいただいております。神戸出身で今は他府県にお住いの方や、神戸に住んだことがあるという方々から『懐かしい!うれしい!』と大変好評です。著名人の方のSNS投稿などで知ってくださった方など、遠方からのご注文もいただいております」

ーー通販で人気の商品があれば教えてください。

 「もっこすといえば、麺が見えないほどに盛り付けられたチャーシューたっぷりチャーシューメン! 自宅で再現したくなる気持ち、分かります! 『チャーシュー丼付き中華そばセット』と『追加チャーシュー』この組み合わせ、本気で売れてます」

ーー熱のこもった説明をありがとうございます。通販は今後も?

 「はい、もちろん続けていきます。もっと皆さんに楽しんだり喜んだりしてもらえる商品を増やしていきたいと考えております」

ーー熱心なファンがたくさんいらっしゃいますもんね。

 「1977年にもっこすが生まれてから、今もなお、本当にたくさんの方々に愛していただき、支えていただき、感謝しかありません。愛情深く優しくそして真っ直ぐなファンが多いのももっこすの自慢です。もっこすを通じて楽しい時間を提供できるように、これからも日々進化していきたいと思っています」

 もっこすの店舗情報や通信販売は同社ホームページへ。

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