猫の鬼殺隊参上!世界初お遍路結願達成のニャン治郎たち 「かわいすぎて悶える」とフォロワー増殖中

鶴野 浩己 鶴野 浩己

鬼滅の刃コスプレを着こなす猫と、一緒に四国お遍路を旅する夜行さん(@YagyouNEKO)のツイートが人気です。夜行さんと一緒に旅をしているのは、サバトラ柄の「こよみちゃん」と白黒和柄の「ゆきちゃん」。炭治郎、善逸、伊之助、禰豆子はもちろんのこと、鬼殺隊の柱たちのコスプレをも見事に着こなす2匹の姿に、コメント欄は「かっこよすぎる!」「かわいいクリティカル!心が溶ける」「鬼滅も猫も好きだから悶える以外の表現がない…!」と盛り上がっています。夜行さんに、猫コスプレイヤー誕生の秘密を聞きました。

猫に合わせたサイズ設計

――そもそも、なぜ猫にコスプレをさせようと思ったのですか?

地元、徳島県の観光地や美しい風景をSNSで紹介したいと思っていたのですが、ただ紹介するだけでは話題性に乏しい。そこで、猫に服を着てもらって、猫目線でPRすれば話題性があっておもしろいかなと思い、世代を超えて愛されているスタジオジブリキャラクターのコスプレからスタートしました。

その後、徳島の「ufotable」というアニメ制作会社が鬼滅の刃を手掛けていることを知って鬼滅コスプレに着手。炭治郎、善逸、伊之助、禰豆子のほか、9人の柱の衣装も少しずつ作っていきました。

――衣装のクオリティが高いですよね!

ミシンすら触ったことがない状態から独学で裁縫を始めたので、数えきれないほど失敗しました。でも、失敗には必ず学びがあったので、その学びを活かしながら地道に経験を重ねました。制作時に一番気を遣うのは生地の質感。コスプレイベントなどでは、生地の質感が衣装の見栄えを大きく左右するんですよ。生地のほとんどは地元の手芸屋さんで購入しますが、炭治郎と富岡義勇の羽織の生地は専門業者さんに依頼して作ってもらいました。コスプレイベント参加者のみなさんも納得されるクオリティを目指しています。

――こよみちゃんとゆきちゃんは服を着るのを嫌がらないのですか?

それぞれの体形に合ったサイズで作り、重くならないように配慮しているので嫌がらないですね。服を着ていても普段通りの動きができるよう精密に設計しているので、コスプレ中もノビノビしていますよ。

猫の結願は1200年の歴史で初の偉業

――猫たちを連れて、お遍路巡りもされているのですね。

2017年の秋から2年くらいかけて、こよみちゃんとゆきちゃんと一緒に四国霊場八十八か所を巡りました。最後の札所である高野山にも、徳島から車でフェリーに乗り込んで行きました。昔の高野山は「かわいすぎて修行の邪魔になる」という理由で猫の持ち込みが禁止だったそうなのですが、今は大丈夫。八十八か所すべてを巡った猫は、お遍路1200年の歴史の中でこの子たちが初めてです。今は逆打ちで2週目を巡っていますが、コロナの影響で足止めを余儀なくされています。

――お堂の中で撮影している画像もあります。注意されないのですか?

驚いたことに、猫たちを連れてお参りに行くと、お寺の方が想像以上に喜んでくれるのですよ。猫を飼っているお寺も多いので、そこの猫たちがひょっこり顔を出してくれることもあります。ただし、重要文化財などが置かれている場所は撮影禁止の張り紙が、ペットが入ってはいけない場所にはその旨を記した張り紙がありますから、お寺に迷惑をかけないよう注意しながら撮影しています。

――外の撮影でもお利口に座っています。逃げようとはしないのですね。

2匹とも、外でもお利口にしてくれます。衣装を着たときは、特にカメラを意識してくれるみたいで、レンズを向けるとポーズをとってくれるときも(笑)。ただ、静止画と動画の区別はまだついていないみたいで、「え、動画だったの?先に言ってよ~」みたいな顔をされることもあります。

――これから挑戦してみたいコスプレはありますか?

徳島県鳴門市にある大塚国際美術館で、猫たちと一緒にルネッサンス風のコスプレに挑戦するのが夢です。叶うといいですね~。

  ◇  ◇

まだまだ、猫コスプレイヤーとの夢が広がる夜行さん。ツイッターには、こよみちゃんとゆきちゃんのオフショットもたくさんアップされているので、鬼滅好き、猫好きさんは悶絶覚悟で覗いてみては?

 

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