老舗ドラムメーカーが作ったペダル式消毒液スタンドに問い合わせが殺到 耐久性に自信

佐藤 利幸 佐藤 利幸

打楽器・フルートの製造・販売を手掛ける老舗ドラムメーカーのパール楽器製造株式会社(本社・千葉県八千代市)が1日、新型コロナウイルスの二次感染予防のため、ドラムセットに使われるスタンドをアレンジした「ペダル式消毒液スタンド」を7月に限定発売すると発表した。

会社や学校、スーパーなどの出入り口に設置されている消毒液、これを使うためにはボトル上部のポンプディスペンサーを手で押さなければならない。その部分に新型コロナウイルスがひょとして付着しているのでは…と思いながらプッシュしている人もいるのではないだろうか。パール楽器が発売するスタンドを使えば、足でペダルを踏んで消毒液を射出できるので、そんな心配もなくなる。

このアイデア・スタンドにネット上では「踏まれ続けてきた実績の裏付けで、信頼性抜群だ!」「これをドラムメーカーが作ったことに喜びを感じる」「パールさん製だと思うと、見かけたら必要以上にペダル踏みたくなります」「つい、リズミカルにペダル踏んじゃう方が居そうです」と音楽ファンを含めて話題となった。

パール楽器製造の企画課長の大友正彦さんに開発の経緯を聞いた。

――ドラムメーカーがなぜ消毒液スタンドを
「3月ごろから一般の方や楽器店の方たちがハイハットシンバルスタンドを使って消毒している動画がバズっていました。それから弊社のスタンドを使って応用できないかという話になりました。なので初めからウチのアイデアというわけではないのですが、非常事態宣言が解除されて人々が外出するようになり、楽器メーカーが少しでも社会に貢献できればという思いからです」

――本日発表されたばかりですが、反応はどうでしたか?
「ここまで反響があるとは思っていませんでした。ホテルやコンサートホール…いろいろなところから問い合わせの連絡が入り、ずっと対応していました」

――どういう場所で使ってほしいですか?
「三脚なので、運搬しやすいというメリットがあります。工事現場、テレビの撮影現場、逆にどういうところで使っていただけるのか、こちらも楽しみにしています。弊社は今年で74年目を迎えますが、アーティストにずっと使っていただいており、製品に関しての耐久性は自信があります」

ちなみにこの消毒液スタンド、シンバル単体を購入して組み合わせれば楽器としても使用できる。

スタンドは脚部開脚時で高さ108センチ、幅49センチ、奥行き57センチ。テーブルは高さ3.4センチ、幅46センチ、奥行き23センチ。適応ボトルは250ミリリットル―1000ミリリットル(推奨サイズは500ミリリットル)。重量約5キロ。定価は1万5000円(税抜き)。発売日の詳細は同社公式WEBサイトにて。

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