砂場のおままごとで作っていたのは、お母さんの「美味しいご飯」 しかし、娘が答えたそのメニューは…

島田 志麻 島田 志麻

私には現在5歳の娘がいます。今から2年前、娘が3歳のときに、おままごとでやらかしたビックリエピソードを紹介します。

当時は娘の下に息子が生まれたばかりでした。2人の育児に追われていた私の毎日はまさにてんてこまい状態。娘1人だったころは、毎食メニューを考え、ハンバーグなど少し時間がかかる料理を作る余裕もありました。しかし、子どもが増えると状況は一変。残りものを温め直して食卓に出してしまうことが多くなり、手間のかかる料理を作る頻度は少なくなっていました。

娘は当時遊びたい盛りだったので、私は下の子を抱っこしてよく公園へ連れていきました。娘には近所に住むAくんという友達がおり、彼と砂場遊びをすることを、毎日とても楽しみにしていたのです。

いつものようにAくんと砂場で遊んでいた時のことです。プリンのカップやシャベルなどを使い、娘はおままごとを始めました。

「Aくん、今から美味しいご飯作ってあげるから待っててね」

「はーい」

私もAくんのお母さんもおままごとをする2人の様子を微笑ましく見ていました。娘はプリンのカップを使ってたくさん砂山を作り、そこに花びらを置いて可愛い料理を作っています。

「何ができるんだろう… ハンバーグかな、オムライスかな?楽しみだね、美味しく食べなくちゃね」

Aくんのお母さんがそんな風に話していると、

「出来上がり!」

という娘の声。

さっそくAくんが近寄り、Aくんのお母さんが娘に尋ねました。

「わあ美味しそう、Bちゃん、これ何作ったの?」

すると娘は元気よく大きな声でこう答えたのです。

「これはね、昨日の残り!!」 

Aくん親子は一瞬何を言われたのか分からなかったようですが、娘の言葉をすぐに理解した私は思わず頭を抱えました。

そうです、娘はおままごとで「昨日の残り物」を作ったのです。当時ろくな料理をしていなかった私は食卓で口癖のように

「今日のご飯は昨日の残りです!」と言っていたのです。

 キョトンとするAくんを横に、Aくんのお母さんは大笑い。

「そうか、昨日の残りか。うちもよく食べるよ。Bちゃん美味しそうだね!」

親としてはとにかく恥ずかしく、耳まで真っ赤になったのを覚えています。Aくん親子は笑いながらも、美味しそうに食べる真似をしてくれました。

子どもというのは、親がつい口にすることをすぐに覚えるものです。何気ない言動を覚え、それを気にすることなく、みんなの前で堂々と言ってしまうということを思い知らされました。今となっては、恥ずかしくも可愛らしいエピソードとして、私の心に残っています。

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