汗ばむような陽気の日も増え、これからどんどん悩みが深くなるのが靴の洗濯。子どもさんがおられる方は特に、泥汚れに汗と皮脂交じりの、こすってもバケツにつけ置きしてもちょっとやそっとじゃ落ちない、あの強烈な汚れと臭いとの闘いではないでしょうか。そんな苦労を一気にラクにしてくれそうな目からウロコの洗濯方法が話題です。
この方法をインスタグラムで見かけたというTwitterユーザーのラムネ(@R02825296)さんが今月16日につぶやいた「靴はこうやって洗うといいと見てからだいぶ楽になりました」というツイートには、これまでに10.3万いいねが寄せられ、「真似します!」という声が続々と。仕事をしながら1歳と3歳の年子の娘さんの子育てに奮闘中というラムネさんに聞きました。
―こんな方法があったんですね…!もう少し詳しく手順を教えて頂けますか?
「ジップロックのような密閉できるビニール袋に洗剤とお湯又は水を入れて軽く混ざったらそこに靴を入れて封をしてもみ洗いします。汚れの落ち具合によっては、その後、水量を増やしてつけ置き洗いし、少し放置した後に洗剤を洗い流します。落ちにくい汚れはこの時に軽くブラシ等でこするとすぐにとれました。最後に、よく洗い流して、干して完了です」
―手も汚れないし、バケツでぷかぷか浮くのをぐいぐい押す必要もないんですね!
「はい!私も以前は、バケツに水と洗剤を入れてつけ置きしてからブラシでゴシゴシと何度も洗っていました。子どもたちは外遊びで靴もたくさん汚してくるので頻繁に洗っていたのですが、その度に手荒れやブラシのこすり疲れに悩んだり、つけおきしてるつもりでも浮いてきてしまう靴に苦戦したりしていました。この方法を知って、本当に感謝しています」
―注意点やコツはありますか?
「洗剤によっては今回の方法が不向きなものもありますし、密閉する分長く放置するのは注意が必要だと思います。私がやってみた感じだと、もみ洗いの時は水量少なめで袋の空気をしっかり抜いてやるとやりやすいです!」
話題になったことについて「みんな靴を洗うのが面倒なんだなぁ、一生懸命にバケツに浸けようと悩んでたんだなぁと身近に感じられて少しホッとしました。少しでもみなさんの負担が減ってくれれば嬉しいなと思います」とラムネさん。
「洗浄と洗剤の科学」を専門に研究を続ける横浜国立大の大矢勝教授は「靴の汚れは脂とタンパク質が主成分の『頑固汚れ』なのでなるべく濃い洗剤で洗うと効果的。密封袋に靴と洗剤液を一緒に入れ、もみ洗いなどで水流を起こす方法は理にかなっている。臭いがきついときは粉末の漂白剤を使うのもいい」と評価。注意点としては「濃い洗剤液を使うことになるので、すすぎをしっかりすること」と「靴の素材をきちんとチェックして使える洗剤を選ぶこと」ともいい、「靴は乾かす時にびしょびしょのままだとシミができやすくなるので、できれば一度脱水をしてから乾かすといいでしょう」ともアドバイスします。
元々面倒くさがりの記者も靴洗いが大嫌いだった1人。これなら落としても落としても出てくる砂の処理もラクだし…今後は絶対これにします!