ギャラの話は一切出ず!?桃井かおりも感激 78歳・石橋蓮司主演作は絆と良心の映画

石井 隼人 石井 隼人
(C)2019「一度も撃ってません」フィルムパートナーズ
(C)2019「一度も撃ってません」フィルムパートナーズ

大作映画に比べると予算は潤沢とはいえない。桃井は「この映画が美しいのは、誰も一切ギャラの話をしていないということ。スケジュールもきつい。それでも“石橋蓮司のためならば行く”という良心がまだ私たちには残っている。この作品には石橋蓮司が生きてきた時間と時代、そこから生まれた俳優仲間たちの絆と良心がある。今回の映画の組み合わせは今後二度とできないだろうし、みんながワッショイ!と一丸になった最後の祭」と出演者たちの心意気を強調する。

主演俳優として石橋が阪本監督とがっぷり四つで組むのは初めて。「映画を作るというのは罪です。しかし役者と監督は一つの罪を犯さないと、深い会話はできない。同罪を犯し、映画という罪について共犯関係を結んではじめてグッと深まるものがある」と石橋は俳優と監督の関係性を説明する。「その先には、僕らが犯した罪という名の映画を観て誰かが救われるかもしれないという希望があります。今回の映画を観て僕らと同罪になってくれるお客さんがいたら嬉しい」と公開後の反響に期待する。

桃井も石橋の思考には同感で「俳優と監督というのは、ただ飲んで可愛い顔をしても本当の意味では仲良くなれません。一緒に本気で映画を作って同じ罪を犯さないとダメ。映画を作るということは、誰かしらを傷つけて誰かしらに迷惑をかける。でもそうまでしても作らなければいけないテーマがある。今回の映画は作らなければいけないものだとみんなが思った。だから作ることができたんです」と確信を持っている。

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