休園しない理由は「そもそもお客さまが少ないこと」 神戸の遊園施設が自虐営業で話題

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 兵庫県神戸市の須磨浦山上遊園のつぶやきが話題を呼んでいる。

 須磨浦山上遊園公式ツイッターは12日、「須磨浦山上遊園は屋外施設であること! アルコール消毒等の対策をしていること!(そもそも通常時からお客さまが少ないこと・・・)を理由に営業をしております! おでかけの際にはマスクの着用等徹底しましょう♪」(原文ママ)と発信。このつぶやきに、「(そもそも通常時から~)ちょっぴり切ない」、「開きなおるナァ~」というコメントが寄せられつつ、「対策しながら、QOLあげましょう!! コロナに負けません!!」、「いつも5人ぐらいしか人を見かけないのに昨日は20人ぐらい人を見た。コレが微バズしてるからか!」、「ここぞというときの須磨浦山上遊園!」などポジティブな返信も多く寄せられている。

 このつぶやきについて、担当の橋本さんに話を聞くと、「山上遊園にはロープウェイや展望閣といった閉鎖的な空間もありますが、ロープウェイはでは定員30名のところを15名にして、窓を開けたり、適宜アルコール消毒するなどコロナ対策もしています。また、展望閣も同じようにコロナ対策を行っていますし、そのほかは外の施設ということで、今の段階では閉園するほどではないということで、営業のツイートを行っています」とのことだ。

 好意的な反応が多かったことに関しては、「学校がもう2週間以上お休みになったり、行き場がないということもあって、だいぶストレスもたまりがちな時期のなか、『普段そんなに混んでない……』というところで、ええ意味で『頑張れ!』とか、『久しぶりに行ってみたい!』という声につながったのかなと思います」と述べていた。

 山陽電車「須磨浦公園」駅下車すぐのところにある須磨浦山上遊園は、『須磨浦ロープウェイ』で山上に登ると、「乗り心地の悪さ」が評判と説明のある『カーレーター』や、「ひょうごの景観ビューポイント150選」にも選定された『回転展望閣』、そして、「高さ2メートルぐらいのところを、秒速1メートルのゆっくりとした速度で動く」という『観光リフト』、さらには『チビッコ広場』や、明石海峡大橋のビュースポットとしても有名な『東部・西部展望台』などもある。ホームページには時に自虐的な説明があるのも面白い。兵庫県民にとっては、子どものころから遠足などで訪れることも多い、親しみあふれる場所だ。

 これからは桜が見ごろの時期になり、桜の名所の1つでもある須磨浦公園がすぐそばにあることもあって、須磨浦山上遊園周辺は絶好のロケーションがさらに華やかに彩られる。ただ、「多客になると(コロナ対策として閉園することも)考えなきゃいけない」と橋本さんも苦悩を明かす。それでも、この機会に、開放的な須磨浦山上遊園でぜひのびのびと過ごしたいものだ。もちろん、おでかけの際には、マスク着用など、できる範囲のコロナ対策をしながら。

 須磨浦山上遊園は3月から10月の期間は午前10時から午後6時まで営業。施設や乗り物の営業状況はホームページに掲載されている。

■須磨浦山上遊園 http://www.sumaura-yuen.jp/

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