「きれいすぎて、まるで絵画!」満開の桜に癒される…風景写真を無料配布する写真家に聞いた

太田 浩子 太田 浩子

 白い雲が浮かぶ青空と満開の河津桜が、鏡のような水路にうつる景色。まるで水彩画のような淡く幻想的な写真が「めっちゃキレイ!」と7万リツイートと39.1万いいねがつき、話題になっています。

 「え、え、え、絵かと思った/゚(๑°口°๑)゚\」「感涙した」「新海誠の次回作のポスターかと思った」「すっげぇ…ってなりました 三重にはこんな綺麗な場所があるんですね!」という声のほか、「コロナを忘れる素敵な景色。iPhoneの壁紙に使わせてください」という人も多数。そんな声にふがまるちゃん(@fugaemon)は「サイトで無料配布していますのでどうぞご利用ください」と返信しています。「素材として売れる」という声もあるほどのクオリティなのに、無料配布なのはどうしてでしょうか。

 写真を投稿したふがまるちゃんは、三重県の風景を専門に撮る写真家。仕事が休みの週末にはほぼ毎週撮影に出かけ、三重の美しい風景写真500枚以上を「三重フォトギャラリー」というサイトで無料公開しています。こんな場所があるなら行ってみたい!と思うような美しい風景写真がならぶサイトは、次回のおでかけ先を探すときにも使えそうです。

 ──たくさんの人が癒された「笠松河津桜ロード」について教えてください。

 松阪市笠松町の農業水路沿いに10年ほど前から河津桜が徐々に整備され、現在は桜も立派な姿に成長して知名度が上がってきている場所です。毎年行くたびに「花のボリュームが増したなぁ・・」と思います。

 ──この写真のこだわりはどんなところですか?

 春らしい青空と美しい雲を背景にし、農業水路にもその光景が映る瞬間を狙ったところです。強風が吹いていることが多いのですが、風がピタッと止む瞬間をねらい、数時間待機して撮りました。

 ──やはり簡単には撮れない写真なんですね。三重を専門にされているのはなぜなのでしょう?

 私の地元である三重県の魅力を全国に発信したいのと、三重がとにかく好きだからです。私のツイッターをご覧いただくと三重の旬な楽しみ方が分かります。とにかく私自身が三重を毎週楽しんでおります(笑)。

 ──発信したい三重の魅力とはどんなところですか?

 観光資源が豊富で探索するのが楽しいところです。まるで宝探しをするように三重の絶景や美しい原風景の写真を撮ることができます。

 ──なぜ写真を無料で配布しているのですか?

 三重の風景写真を必要としている方々がいつでも簡単にダウンロードできるサービスを提供したいと思ったからでした。このサービスを1月にリリースしたところ、予想以上の反響に驚いています。ツイッターとあわせて三重の「ええとこ」を発信できるキッカケにできたらうれしいです。

 ◇ ◇

 笠松河津桜ロードの撮影に使った機材は「SONY a7RIV・SEL24GM」で、加工は「NiSi社のGND角型フィルターとPLフィルターをレンズに装着し、空の青さ・水面の明るさを調整しました。フォトショ加工はレンズの周辺光量落ちで暗くなった水面を明るくしました。」と解説されています。また、ふがまるちゃんの勤務先である惣菜店「フードショップヒライ(@hirai_super)」の店内には、三重の風景写真約120枚が展示されているそうです。

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