スマホのツイッターを立ち上げると・・・画面からお馴染みのブルーの鳥が空中に飛び出してクルリとまわったあと、情報が文字で立体的に次々と立ち上がる映像が話題です。近未来的なこの映像を大学2年生のcobalt color(@cobalt_kura)さんが「最近ツイッターって変わりましたよね」とツイートしたところ、223万回再生され、2.5万リツイートと13.3万いいね!がつきました。
「ええ。。!すごい。。どうなってるんだろう」「#世界一ロマンがあって使いにくいtwitter爆誕」「ヤバい。カッコよすぎる。」「FF失礼…貴方、未来人ね!(褒め)」「本当にできたのかと思いました」「将来はほんとにこうなりそう」「これが現実になったらカッコイイ( * ॑꒳ ॑*)⸝⋆。✧♡」とみなさんカッコいい未来の生活を想像したようです。
どうしたらこんな映像がつくれるのかまったくわからない筆者ですが、VR(バーチャルリアリティ)のメガネ型のディスプレイに見える世界が直接見えているようでもあり、こんな世界も意外とすぐやってきそうです。cobalt colorさんは、オープンソースの3次元CGソフトウエア「Blender(ブレンダー)」でこの映像をつくったそうです。Blenderは無償のソフトで、3Dに関するさまざまなことができるのだそう・・・よくわからないまま思い切って聞いてみました。
──Blenderというソフトに興味を持ったのはなぜですか?
Blenderを知ったのは高校2年の時です。山崎貴監督の「ALWAYS 三丁目の夕日」「寄生獣」や佐藤信介監督の「アイアムヒーロー」「いぬやしき」などの映画を見て、こんな風に「現実ではできないことを映像の中でやってみたい」と思い、CGソフトを調べてBlenderに出合いました。高校は放送部で映像作りが好きだったので、試しに始めたところとてもハマってしまいました。
──ということは、大学の勉強とは関係なく趣味で作られているんですね。どんなところがおもしろいと感じるのですか?
今回のツイッターの映像では、「もしツイッターがこんな感じだったら・・・」っていう自分の発想から始まったので、そういう想像を形にできる魅力がCGにはあると思います。
──なるほど、想像が映像で実現するんですね。将来こんなことがしたいという夢はありますか?
具体的にはまだ定まっていませんが、映画、ゲーム、テレビなどのCG関係の仕事に就きたいと考えています。
──実現するといいですね! 話題になりましたが、どう感じましたか?
思いのほか反響が大きく、今でもびっくりしています。たくさんの方に見ていただけてうれしかったです。でも、ここまで話題になるとは思ってなかったので、マーカー(机の上の白と黒の点)なんて置かなければよかったなってちょっと後悔しています・・・。今後も映像やCG作りに励んでいきますので、よろしくお願いします。
──今回の映像の仕組みを簡単に説明してもらえますか?
言葉で説明するのは難しいのですが、CGのない映像の特徴のある点(今回はマーカー)を追跡させることで、床と壁の位置関係を認識させます。そうすることで手の動きとCGの動きが合致します。