「#休校対策」「#オンライン学習」…SNSで共有「不登校の経験、役に立てば…」母娘の思い

広畑 千春 広畑 千春

 新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、全国の多くの自治体で小中高校が一斉休校の措置を取る中、小学生の子どもを育てる保護者を中心に、学習面も含めた乗り切り方をSNSで共有する動きが広がっています。オンライン無料学習やおススメのソフト、お留守番をしている間の見守りまで…。中でも「少しでも不安の解消に役立てたら」と娘が不登校だったときに役立ったツールを紹介した母のツイートが話題を集めています。

 突然降って沸いた休校措置に、小学1年と5年の子どもを育てる母親は「春休みまで休校になり、習い事も臨時休講になった。1カ月間もどうしたらいいのか、特に上の子は中学受験も考えているし、学習面で遅れないか不安」。ツイッターでは「#休校対策」や「#オンライン学習」などのハッシュタグで自身の経験やサービスなどを発信する動きも広がっており、「正直、行政からの情報よりもSNSやママ友同士の情報の方が早いし、参考にしている」と話します。

 そんな中、まゆみ@ライター(@mayumi_writing)さんが今月27日に投稿した「これまで不登校時期や今回のように出席停止期間だったときにめちゃくちゃ助けられたサイトを共有します」というツイートには、3.4万件のリツイートと5.7万いいねを集めています。

 まゆみさんの小2の娘さんの学校は3月14日まで休校との連絡が。その後は状況を見て…ということだったそうですが、一報を聞いたときは「『やはり来たか』という感じでした」と振り返ります。

 当時はたまたま学校でインフルエンザが流行し娘さんも出席停止期間中。さらにまゆみさん自身は元々在宅ワークで、夏休みなどの長期休みも仕事をしながら娘さんと自宅で過ごしていたといい、今回も「これまでの長期休みと同じように過ごすしかないな」と思ったのだとか。

 「ただふと、普段外に働きに出ている人はそうやって過ごすことに慣れておらず、きっと困っているのでは―と思いました。それに休校で授業が進まず不安になるお子さんや親御さんも多いはず、と。私の娘はなかなか学校に登校できない時期があり、『授業についていけなくなるのでは』と不安になったのを思い出しました」と、当時利用したプリントサイトなどをツイートしたといいます。

 「娘とも『どういうものを紹介したらみんな楽しく過ごせるかな?』と話し合いながらツイートしたので、こうやって大きな反響をいただきうれしいです。娘に伝えたら、とても喜んでおりました」とまゆみさん。その後も今回の休校措置を受けて臨時に教材を無料で提供しているサイトやサービス、工作や遊び、見守りサービスといった役立つツールを見つけてはツイートを続けており、「少しでも多くのお子さんが楽しくおうちで過ごせることを祈っています」と話してくれました。

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