家の前に捨てられていた子猫 一目ぼれで新しい家族に迎えられるも…先住猫が断固拒否

渡辺 陽 渡辺 陽

 富山県に住む恭子さんは、猫が好きで、もかちゃんという猫を飼っていた。「多頭飼いしたい」「猫だんごしているところを見てみたい」と思っていたが、なかなか新しい猫を飼うふんぎりがつかなかった。しかし、譲渡サイトで目にした子猫が背中を押した。

ふと猫を飼う決心をした日

 2匹目の猫を飼いたいと考えていた恭子さんは、動物病院に掲示されている里親募集の貼り紙を診たり、譲渡サイトで検索したりして猫を探していた。なかなか前に進めずにいたのだが、譲渡サイトに掲載されていた子猫を見た時、ふと連絡してみようという気になったのだという。

 2015年9月、恭子さんは、保護主さんの家まで車を走らせた。
「猫を飼うなら子猫の可愛らしさを体験したいと思って、子猫を希望しました。まうは生後2カ月くらいだったのですが、きょうだいと一緒に段ボール箱に入れられて、保護主さんの家の前に捨てられていたそうです。私が行った時は3匹残っていました」

本当に猫を飼うとは!

 保護主さんのところには大人になった猫もいて、「好きな子を連れて行ってね」という感じだった。恭子さんは、譲渡サイトで見た「まうくん」を抱っこしてみて、この子を譲ってもらうことにした。

 2015年9月20日、恭子さんとご主人は、まうくんを迎えに行った。猫が欲しい、欲しい思ってはいるものの、新たに猫を迎えようと思うとなかなかふんぎりがつかず、踏み切れなかった恭子さん。旅行中の娘さんに、「まうくんが来た」とスマホで写真を送ったら、本当に猫を飼うと思っていなかった娘さんは驚いた。

先住猫が断固拒否

 先住猫のもかちゃんは、人間にはフレンドリーだが、まうくんのことは強く拒絶した。

 まうくんの姿を見ると、悲鳴をあげるように、2階にダッシュして駆け上がったまま下に降りてこなくなった。ごはんも上に運び、トイレも2階に持って行った。恭子さんは、キャットフードを使って、少しずつ1階に来られるようにした。

 「もかは、知らない人が家に来ても、すぐに迎えに行くような子だったんです。2匹目を迎えたら自然に仲良くなると思っていたので、まうが来た時、『ほら、来たよ』と、すぐに会わせてしまいました。多頭飼いしたら猫だんごになって寝てくれると思って憧れていたのですが、いまだに一緒に寝てくれません」

 激しく拒絶したもかちゃんだが、まうくんは、兄弟や他の猫と一緒に生活していたからなのか、もかちゃんのそばに行きたがった。今も、もかちゃんと遊びたいようだが、もかちゃんが拒んでしまう。一緒にごはんを食べることもあるが、距離を保って暮らしている。

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