近頃、少女漫画雑誌の付録がどんどん豪華になっています。中でも漫画家に憧れる少女たちに向けた「まんが家セット」は、「トレース台」と呼ばれる絵を透かして描ける道具が付いてくることで大きな話題になりました。そして、身近な100均でも、本格的な漫画家グッズが販売されはじめています。そこでグッズを実際に使いながら、それぞれ紹介していきます。
まずはペンコーナーで販売している「アルコールインクマーカー」。普通のカラーペンとは違いペン先が筆の形になっており、イラストを描くのに特化しています。鮮やかな色からくすんだ色まで全部で59色もあり、しかも2本で1セット!
筆者は幼い頃からイラストを描くことが好きな子どもでした。友人にプロも使うイラスト向けカラーペンを教えてもらい、文具店でペンを買い集めていました。しかしカラーペンは一本250円ほど。当時小学生だった筆者のおこづかいは月600円。なのでひと月で集められるペンは3本が限界…。それだけではイラストは描けないので何本も集める必要がありましたが、漫画を買ったりお菓子を買ったりするとおこづかいはあっという間に無くなり、ペンはなかなか揃いません。次第にカラーペンで絵を描くことを諦めていきました。そんな憧れだったカラーペンがお手頃価格で…! これは使ってみるしかありません!
塗ってみる
塗っていくと発色の良さに驚きです。塗ったインクが乾かぬうちに他の色を上から塗る「重ね塗り」もきれいに表現できます。100均とあってペン先が毛羽立ちやすかったですが、一枚の絵を仕上げるのに支障はありませんでした。
次に紹介するのは「コミック用スクリーン」です。普段なかなか耳にしない名前ですが、白黒の漫画に濃淡を表現する際に使う道具で、文具店では一枚300円ほどで売られています。
筆者は、カラーペンすら集まらない中スクリーンまでお金が回らず、子どもの頃に買った枚数は1~2枚買った程度…。貴重なものだったのでできるだけ小さく使ったり、切れ端を使いまわしたり、ケチケチした使い方しかできませんでした。
そんな「コミック用スクリーン」も100均で販売されています!しかも、プロも使うスクリーンの大手メーカー「DELETER」製なのは驚きです。サイズは文具店で売られているものより小さめですが、そこは100均なので割り切りましょう。
使ってみる
「DELETER」製のスクリーンなので品質は抜群によく、本物と遜色ない使い心地でした。サイズは小さいものの濃さや柄も使いやすいものが多く、ちょっと足したい時にも使えます。
まとめ
100均なので仕方がない部分もありましたが、普通に買うとそれなりにかかる道具が消費税込みで110円で手に入るのは魅力的です。1000円でかなりの数を揃えることができ、思う存分絵を描くことができるでしょう。おこづかいが足りなくてお悩みの方、ぜひ100均から漫画家グッズを試してみてはいかがでしょうか。