ある漫画家の愛猫が足に筋肉がつかない先天性の病気で「余命5年」と言い渡されたが、13歳になった現在も懸命に生きている。漫画家の奥嶋ひろまさ(@HiromasaOkujima)さんが13日、「子ども達にネコの漫画頼まれたけど、介護漫画になっちゃいました」と、「100歩だけ歩いたねこ」の題名で愛猫・オサムくんをモデルにした漫画をTwitterに投稿した。この漫画に「涙腺崩壊」「生きているって素晴らしい」とSNS上は飼い主とオサムくんに元気をもらったと感動の声が漏れた。
別の日に投稿によるとモデルとなったオサムくんを「うちの猫は先天性の病気で足が悪い。5年前から全く歩けなくなった。だけど、ほふく前進はネコ史上一番上手く速いと思う。エサの時など高速ほふく前進をする。もう13歳だ」と、引き取った当時獣医から「5年しか生きられない」とユーモアたっぷりに紹介している。
「最後の一文で涙腺崩壊 生きてるって本当に素晴らしい…」
「先生の大きな器で愛されて幸せなオサムちゃんですねぇ」
「素敵なお話ありがとうございます 私も先代で介護を経験しました。お世話させてくれているだけで幸せでした。どうかにゃんこちゃんが 健やかに幸せでありますように」
漫画を見たツイ民たちからは感謝や励ましの返事が届いた。これらの声に、奥嶋ひろまささんは14日、Twitter上で「オサムの漫画がリツイートされてて嬉しい。軽介護からすると、もう10年弱経つけど、今のところ介護は大変じゃない。下の世話も当たり前になって来る。どこかの誰かの将来のペット介護の不安を和らげるマンガなら描けるかもしれないからオサムとの日々のマンガを少し描いてみようと思います」と今後も、愛猫の介護生活を漫画にするとつぶやいた。
里親募集でもらったという保護猫オサムくんの普段の様子について、飼い主の奥嶋ひろまささんに話を聞いた。
−−オサムくんと名付けた理由は?
「オサムは連載デビューが決まってすぐにもらったので、縁起担ぎで手塚治虫先生から頂きました」
−−写真では、尻尾が筒のようなもので覆われています
「思うように動けないストレスで尻尾を噛むので、そのガードです」
−−移動は常にほふく前進ですか?
「筋肉がつかなくて立てないし歩けないのですが、動かす事は出来ます」
−−オサムくんを愛おしくなるときはどんなとき?
「抱っこしてくれ、撫でてくれと鳴いて合図してくる時、抱いてる時は癒されます」
−−漫画を通してペットを飼っている人に伝えたかったことは
「いずれ来る飼い猫の介護が、そんなに大変な事じゃないよ。と伝われば幸いです」
◆ 奥嶋ひろまさ 兵庫県三木市出身。2007年故郷を舞台とした「SHOUT!」で漫画家デビュー。現在「同棲ヤンキー赤松セブン」「アシスタントアサシン」を連載中。