広い窓にゆとりの座席!滑らかな走りはプレミアム!…3月デビュー・近鉄新型特急「ひのとり」試乗してきた

山本 明 山本 明

近鉄は、3月14日(土)に大阪難波駅~近鉄名古屋駅間で新型名阪特急「ひのとり」の運行を開始します。運行に先立ち、報道関係者向けに2月5日(水)行われた試乗会に行ってきました。

朝10時前に上本町のホームにはテレビ、Webニュースや新聞社などのメディアが集結。本日は合計26社の報道関係者がこの試乗会に集まるとのこと。ホームの上にいると、寒さより、わくわくするような緊張感で身に震えが走ります。近畿日本鉄道広報部の誘導で、ホームに入ってくる「ひのとり」をひと固まりとなって待ちます…と、10時8分見えてきました…メタリックレッド「ひのとり」です!

まるでレッド・ドラゴンのようなスマート&ゴージャスなボディに目を奪われます。そして正面がまた男前です。まるでマーベル・コミックの実写化でスター俳優、ロバート・ダウニー・Jrが演じたヒーロー、アイアンマンのマスクのよう。かたずをのんで皆が見守る中、「ひのとり」は滑るような動きで静かにホームに入ってきました。では出発です。

当日は、大阪上本町駅~榛原駅間を往復します。午前と午後の2コースがあり、筆者は前者に参加しました。何といっても楽しみだったのは、日本初、国内最高級の全席バックシェルを設置したシートの座り心地です。特に先頭車両と最後尾車両でのみ展開するプレミアム車両での「プレミアムシート」は早くから注目されていました。座席は本革を使用し、前後間は130㎝と広めに設定。以前のイベントで座り心地は試しましたが、実際に座ってみるとなおいっそう、その滑らかな革の感触と、広めに設定された席間のもたらすゆとりが感じられました。

また、通常より72cm高い構造を採用したプレミアム車両の車窓からの眺望は、自然と高いアイポイントで流れる景色を追うことができます。思い切って全部後ろまで座席を倒してみると、まるでソファに仰向けに寝ているかのような心地です。そのまま広いガラス窓を見上げると、軽やかな浮遊感とともに、空を仰ぎ見ることができます。気持ちよくて、思わずうたたねしそうなくらいの快適さです。

加えて、カーブに差し掛かっても、スムーズに平衡状態へと導く『アクティブ・サスペンション』を使用していることもあり、あまりゆれは感じません。車内には1号車と6号車(ともにプレミアム車両)のそばにカフェスポットがあり、伊勢志摩サミットでも提供されたというコーヒーを200円で楽しめます。筆者もこのコーヒーを座席のフォルダにさし込み、原稿を書きながらいただきました。こぼれる気配は少しも見えず、試乗中は最後まで滑らかな走行を楽しむことができました。

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また近鉄百貨店は「ひのとり」にちなんで、同列車の鉄道玩具「プラレールが、株式会社タカラトミーより3月19日(木)に全国の玩具売場等で発売されるのに先がけ、「あべのハルカス近鉄本店」、「上本町店」の2店舗にて、3月8日(日)より数量限定で先行発売します。商品名は、プラレール「S-44 ライト付近鉄名阪特急ひのとり」。価格は2,600円(税抜き)あべのハルカス近鉄本店ウイング館8階「For kids’by こぐま」にて限定300個、上本町店7階「おもちゃ・TVゲーム」にて限定100個を発売予定(※各店1人2個まで)しています。こちらも気になる人はチェックしてみては。

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