1990年代後半の“ショートヘア”ブームの一翼を担ったのが、若かりし頃の女優・広末涼子(39)。40代目前の現在は、シリアスな役どころからコメディリリーフまで、主演も助演も何でもこなせる変幻自在ぶり。1月17日公開の長渕剛(63)主演の映画『太陽の家』では、ボブヘアでシングルマザーを好演している。でも変わらないのが“広末=ショートヘア”というイメージ。デビューから早26年、一時代を築いた髪型へのこだわりを聞いた。
デビュー前の広末は、地元・高知県でスポーツに励む活発少女で「短い髪型の方が楽でした。部活に励んでいた中学時代は男子に間違えられてばかりいました」と短髪歴は長い。現在も広末には短い髪型の印象がある。「私自身、ショートは好きですし、女性ファンの方から『広末さんに憧れて髪の毛を切りました』と言われることもあって嬉しいです」と反響を実感している。
今では髪型に対するこだわりはないという。「10代の頃は短髪に飽きて髪の毛を伸ばそうとしても、短髪でボーイッシュという固定イメージがあり、反対されたこともありました。それが20代、30代と歳を重ねる中で、演じる役柄に合わせて変えるというスタンスになりました」。
ショートヘアで長い時間を過ごしたことに後悔する瞬間もあるらしい。それは髪の毛の長い女性が流した髪の毛をタオルで挟むように拭いているのを目撃したとき。「学生時代から男の子のように下を向いてタオルでゴシゴシ頭を乾かすという経験しかしていないので、時間をかけて丁寧に髪の毛を乾かしている人を見たときは『ウソでしょ!?』と衝撃を受けました」と照れ笑い。
“髪は女の命”という言葉もあるように「着物の所作と同じで、髪型も女性らしさを形作る要素の一つだと思います。丁寧に髪の毛のお手入れをする時間を私は経ていないから、いまだにチャキチャキで元気なままなのかもしれません」。今年は40代突入の年。広末がどのような変化を見せるのか、髪型を含めて気になるところだ。