猫の譲渡会で仲のいい2匹をもらいうける 「2匹一緒に暮らしたほうがいい」

渡辺 陽 渡辺 陽

インスタで、よその家の猫が猫鍋をしたり、グルーミングしあったりしている仲睦まじい様子を見るにつけ、「こんな猫がいたらいいな」という思いを募らせたりえさん。先住猫のちょこくんに加え、新たに2匹の保護猫を迎えることにした。

 

猫鍋をしてくれるような猫がほしい

きなこちゃんは、2016年11月、埼玉県にある猫の保護団体「ウェルキャットホーム」が保護した猫だ。自称、「猫が好きで好きでたまらない」という人が多頭飼いをしているのだが、子猫が産まれると「もらってください」とボランティアさんに連絡してくる。ボランティアさんは、猫の不妊手術をするように指導しているのだが、一向に言うことを聞かないのだという。

一応、飼い猫が産んだ猫なので、野良猫の子と違って最初から人懐っこい子だった。

九州に住んでいたりえさんは、ロシアンブルーのぴっちちゃんと暮らしていたが、2010年10月、黒猫の子猫ちょこくんを保護して一緒に暮らしていた。ぴっちちゃんは、2015年4月、10歳の若さで亡くなってしまった。

2016年、家を新築して、ちょこくんを連れて東京に引っ越してきたりえさんは、もっと猫ライフを楽しみたいと思い、家の中にキャットウォークやキャットステップも設置した。ちょこくんに加えて、猫鍋をするような仲良しの猫を2匹飼ってみたいと思うようになった。

警戒心の強い子猫と人懐っこい子猫

2016年1月中旬、りえさんは、初めて譲渡会に参加してみた。

「ぴっちが早くに亡くなってしまったので、今度は純血種の猫ではなく、保護猫を飼うと決めていました。譲渡会には行ったことがなかったのですが、新聞に入っていた近所のホームセンターのチラシに猫の譲渡会があると書いてあったので行ってみたんです」

りえさんは、オッドアイの白猫に憧れていたのだが、めったに出てこないと保護団体の人に言われたことがある。しかし、この譲渡会で偶然、オッドアイの白猫、マシュマロちゃんに出会った。譲渡会には、マシュマロちゃんと同じケージの中で育ったというシャムミックスのきなこちゃんも参加していた。きなこちゃんは、人なれしていて可愛かったので他にも希望者がいたが、マシュマロちゃんは警戒心が強いため人気がなかった。きなこちゃんだけ引き取りたいという人もいたが、りえさんは2匹一緒に譲渡してもらいたいと言った。

「マシュマロは人には心を閉ざしていましたが、きなことマシュマロは仲が良かったので、離れ離れにするより、一緒に暮らしたほうがいいと思ったんです」

里親にはりえさんが選ばれ、2月11日から一週間のトライアルが始まった。

人懐っこく、ジャンプ力がすごい猫

きなこちゃんとマシュマロちゃんを連れてきてもらうと、先住猫のちょこちゃんは、数日間怒っていた。しかし、一週間もすると、一緒に暮らすのだと不服ながらも理解したようだった。

きなこちゃんは、初日からまったく緊張することもなく、ごはんもしっかり食べた。マシュマロちゃんは、警戒心の塊だったので、りえさんは、たくさんなでることから始めなければならなかった。

不思議なことに息子さんが名前を呼んだ時だけ返事をする。りえさんが呼んでも返事をしない。お客さんが来ると足元にスリスリして臭いをつけるほど人懐っこいが、10分ほど甘えて、気が済んだらどこかに消える。運動神経も抜群!高いところに飛び乗るのが大好きで、ダイニングテーブルやサイドボード、レンジの上はお手のもの。キャットステップも存分に楽しんでいる。

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