社運を賭けただけあり、商品には相当のこだわりと“自虐”が込められた。外見は「雨に濡れて青カビだらけになった」体で。でも、味は子どもだけでなく大人も大好き炭火地鶏味。「ただ…できあがった商品を試食してたら、美味しいけど…やっぱりモノを見たら全く食欲がわかないんですよね…。プロデューサーの寺井広樹さんと『目を閉じて食べたら美味しいのに…』とあれこれ話していたら、『目を閉じて』といえばあの曲しかないよね…!となりまして」と力を込める。
パッケージを手掛けるホラー漫画家の日野日出志さんにオファーしたところ、日野さんが公式発表より2カ月以上前にツイートで“発表”。そこにバービーボーイズのいまみちともたか(イマサ)さんが反応し、事務所に送り付けた商品が公式ツイッターでも紹介されるなど「トントン拍子に進んだ」(竹本社長)とか。ついには記念すべき新譜リリース日に「スーパーまずい棒」の発売日をぶつけ、リハーサル終わりのメンバーを“急襲”し、記念の盾を手渡した。早速、「目を閉じて」試食したボーカルのコンタさんは「うまい!」と一言。見た目についても「ブルーチーズみたいだよね」と好意的だったという。
本質は、とかく目では見えにくいもの。あの頃、親の目を気にしながらあの曲を聴いた人たちも、若い人も子どもたちも、ほら、目を閉じれば、見た目がフツウと違ってもその味が何か分かる、かもしれませんよ?