沢尻容疑者逮捕は「危ない橋」 尿鑑定陰性、予想された罪名と違う薬物…小川氏が指摘

小川 泰平 小川 泰平
沢尻エリカ容疑者
沢尻エリカ容疑者

 合成麻薬MDMAを所持したとして麻薬取締法違反容疑で警視庁に逮捕された女優・沢尻エリカ容疑者(33)について、元神奈川県警刑事で犯罪ジャーナリストの小川泰平氏は22日までに、当サイトの取材に対し、「危ない橋を渡った」上での逮捕だったことに注目した。

 警視庁組織犯罪対策5課は20日、尿鑑定の結果は陰性で、MDMAなど、すべての違法薬物の成分は検出されなかったと明らかにした。逮捕した16日に任意で採尿し、警視庁の科学捜査研究所で鑑定していた。同容疑者はこれまでの取り調べにMDMAの使用を認めている。

 小川氏は「逮捕日の任意の尿検査(簡易鑑定)では陰性だった。元プロ野球選手やミュージシャンの場合は半年から1年以上の内偵、行動確認を行っているが、今回、著名人中の著名人である沢尻容疑者の内偵期間はわずか1か月でした。家宅捜索で薬物が出なかったときのリスクが大きいケースで、結果的にМDМAのカプセル2錠だけが見つかったわけで、危ない橋を渡っていた」と指摘した。

 同氏は「逮捕の2日前、スポーツ夕刊紙面に薬物でマークされている有名人という記事が掲載され、匿名ながら『大物女優』の存在を示唆する記事が出たことも影響していると思います。『マトリが著名人をあげているので組対5課が焦った』という話をする人もいるが、そんなことはないと思う」と一部報道を受けて動いた可能性を示唆した。

 小川氏は「今回、私が注目したのは『緊急逮捕』している点です。家宅捜索の時は裁判所から発付された捜索差押許可状を持っていくわけだが、その許可状には必ず罪名が付いています。ところが、今回、沢尻容疑者宅のガサ状には『麻薬取締法』ではない他の薬物違反容疑の罪名だったようです。普通は、モノが出できた時点で現場で検査して反応が出たら現行犯逮捕。それが、今回は署に任意同行して緊急逮捕となった。つまり、予想された罪名とは違う薬物(MDMA)が発見された」ことから、緊急逮捕という手法になったと推測した。

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