沢尻容疑者の家宅捜索時点で入手ルートに確証?焦点は共犯者を割り出す「突き上げ捜査」

小川 泰平 小川 泰平
沢尻エリカ容疑者
沢尻エリカ容疑者

 合成麻薬MDMAを所持した麻薬取締法違反の疑いで16日に逮捕された女優の沢尻エリカ容疑者(33)について、元神奈川県警刑事で犯罪ジャーナリストの小川泰平氏は17日、当サイトの取材に対し、「警視庁組織犯罪対策5課が逮捕当日の午前に家宅捜索した時点で入手ルートの確証を得ていたはず」と推測。今後は共犯者を徹底的に割り出す「突き上げ捜査」が焦点になると解説した。

 同容疑者を逮捕したのは、厚生労働省麻薬取締部(通称・マトリ)ではなく、警視庁の組織犯罪対策5課だった。

 小川氏は「組対5課は『薬銃(ヤクジュウ)』と言われ、薬物と銃器を担当し、薬物事犯においてエキスパート中のエキスパートです。ミュージシャンのASKAさんや元プロ野球選手の清原和博さん以降、組対5課による著名人の逮捕が最近はあまりないイメージで、今年相次いで芸能人を逮捕したマトリの方が目立っていた。そうした背景もあり、組対5課は今回、著名人中の著名人で、かなりの大物を内偵していたという話が聞かれていました」と明かした。

 警視庁が「入手ルートの解明を急いでいる」と報じられていることについて、小川氏は「入手ルートはある程度、解明していると思います」と指摘。「沢尻容疑者クラスの者をガサ入れして、モノが出てこなかったというわけにはいかない。有名な芸能人であるため、(出てこなかった場合に)本人のダメージは大きいですから。内偵と『行確(行動確認)』を長期間徹底して続け、ガサ入れ当日は『間違いなく本人が所持している』という確証を得てガサしているはず。つまり、売人など入手ルートの解明はある程度できていると思われます」と解説した。

 今後の展開はどうなるのか。小川氏は「本人は容疑を認めているということですが、認めたからといって終わりではない。今後は『突き上げ捜査』が焦点になります。本人だけがやっていたのか。男性も女性も含めて、薬を一緒にやるパートナーや仲間が共犯者としていたのか。誰から買ったのか、周囲に売ったり、譲ったりしていないか…といったことを徹底して調べることになります」と説明。沢尻容疑者を端緒として、今後、さらなる逮捕者が出てくる可能性もありそうだ。

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