淡路島産の具材に舌鼓 パエリアフェスティヴァルに行ってみた

柴田 直記 柴田 直記
淡路島産の食材にこだわって調理された巨大パエリア
淡路島産の食材にこだわって調理された巨大パエリア

 「第1回淡路じゃのひれパエリアフェスティヴァル」が10日、主催者の淡路島、淡路じゃのひれアウトドアリゾートで開催された。主催者と共催の淡路島オリーヴ協会などが提供する淡路島の食材を使って、新しい「淡路島パエリア」の創作がメイン。

 パエリアは地中海風の炊き込みご飯で、私は30年近く前の入社して間もない頃、同期の仲間と仕事終わりに神戸・三宮でよく食べたものだ。「淡路じゃのひれパエリアコンテスト」には6組のシェフ、料理研究家、調理師らが参加し、腕によりをかけて覇を競った。

 味、プレゼンテーション、独自の工夫などを基に一般参加者の試食で審査を行った結果、最優秀賞は中谷優里さんと島下功さんに決定。

 金沢市在住で日本オリーヴオイルアドバイザーを務める中谷さんは「最優秀賞と聞いてビックリです。ニンニクの香りをしっかり出すことと、お米を炒めることで、おこげを作りたかったのですが、少し焦げすぎましたね。後は食材をたくさん盛り込みました。金沢から始発の特急に乗って来たかいがありました。第2回も出場します」。

 兵庫県洲本市のあわじ浜離宮別荘鐸海で料理長の島下さんは上司の目が光る中、気合の仕事着で参戦し「結果を聞いて安心しました。ホテルではパエリア風の炊き込みご飯を作っています。鶏がらと淡路島3年とらふぐでだしをしっかり取りました。淡路島の食材にこだわり、和風のパエリアをコンセプトに日本人みんなの食べやすい味に仕上げました。今後メニューで出そうかと考えています」。

 会場では直径70センチと90センチのパエリアパンで試食用に280人分のパエリアが用意され、すぐになくなる人気ぶり。

 大阪府豊中市から来た高瀬健一郎さん(41)の家族4人はキャンプで偶然イベントを知り初めてパエリアを試食。陽一朗くん(8)=小3=は「大好きなトマトとご飯がおいしかった」。妹の菫ちゃん(5)=幼稚園=もおいしそうな表情。母の朋子さん(41)は「オリーブオイルを買いました。パエリア作ってみたいです」と笑顔が見えた。

 淡路島オリーヴ協会代表理事理事長の土居政廣さんは「たくさんの方に集まっていただき大成功でした。質の高いパエリアが出来たと思います。100%淡路島産の食材とオリーブオイルを使ったパエリアの普及に貢献できたらと思って開催しました。“簡単に家庭でパエリアを”をキャッチフレーズに、じゃのひれはスープ、魚、貝、鶏肉が冷凍パックになった家庭用の淡路島パエリアキットを販売。淡路島オリーヴ協会はオリーブオイルを普及させるのが狙いです。来年も開催するので、ご期待下さい」。

 私も最後に試食させてもらった。オリーブオイル、玉ネギ、米、ニンニク、スープ、鶏肉、エビ、イカ、アサリ、サクラマスとマダイの切り身、パプリカ、ピーマン、トマト、オリーブなど全て淡路島産の具材が盛りだくさん。魚介類のだしがスープに溶け込んだ後それがご飯に染みておいしかった。昔に戻ってみんなで食べたくなったな~。

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