雪の天気予報で子猫の運命が変わった! 「キカイダー」に似た毛色のサビ猫

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捕獲された直後はキャリーの中で暴れていた子猫だったが、暖かい室内、人のぬくもりに心を開いたのか、朋子さん一家、特にご主人に慣れた。「2匹以上は…」と話していたご主人も、心動かされたのだろう。「『こんなキカイダーみたいな雑巾猫、誰ももらい手がつかなかったらかわいそうだし、ウチで飼うか』って言ってくれて。なんだかんだ言ってかわいいと思ったんでしょうね」

獣医さんに「生後7週間ぐらい」と言われた雌の子猫は「まお」と名付けられた。息子さんが学校で習っていた中国語で「猫」は「MAO」。ちょうどフィギュアスケートの浅田真央さんが活躍し始めた時期とも重なり、周りからは「真央ちゃんと一緒の『まお』ね」と覚えてもらった。

まおちゃんは10歳となった今も寂しがり屋で甘えん坊の人好き。家族の後を右に左についてまわっては、おしゃべりしてくる。呼ばれれば必ず返事もする。「犬みたいなんです」と朋子さんは笑う。先住猫2匹に対しても大好きモードは全開。時折「しつこいんだよ」とばかりに先輩から「シャーッ」と攻撃されるのも愛嬌だ。

かなりの食いしん坊なのは、野良時代にひもじい思いをした名残だろうか。お肉には目がなく、夕食の残りものをうっかりテーブルの上に置いたままにしていると、鍋やお皿からお肉が食いちらかされているのを朋子さんが見つけることに。まおちゃんは気まずそうに逃げていくのだという。

9年前と同じように冬の訪れが早いSLC。雪になりそうな空は、小さかった頃のまおちゃんを思い出させる。「これも縁なんでしょうね」。一家に癒やしをもたらし、愛されるまおちゃんとの出会いを朋子さんはかみしめている。

(デイリースポーツ・若林 みどり)

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