奈良の正倉院展…20年ぶり展示の「鳥毛立女屏風」と同じ衣装で注目集めた、中国の留学生

Lmaga.jpニュース Lmaga.jpニュース

 今回は、天皇陛下の御即位記念いうこともあり、即位や皇室に関わる宝物、聖武天皇・光明皇后ゆかりの正倉院宝物のなかでも中核をなすような宝物、計41件(初出陳は4件)がそろう。

 とりわけ『東大寺大仏開眼会』で聖武天皇(当時は太上天皇)、光明皇后、孝謙天皇が着用した冠に関わる「礼服御冠残欠(らいふくおんかんむりざんけつ)」(冠の残片)には注目。天皇の冠である「冕冠(べんかん)」が含まれており、代々天皇即位の礼冠(らいかん)の参考とされてきた由緒あるものだ。

 さらに大仏開眼会で聖武天皇が履いたとされる爪先が二股に反り上がった靴「衲御礼履(のうのごらいり)」も。外側が赤く染められた牛皮、内側が白い鹿皮で、真珠や水晶がはめられた花形飾りと合わさって目を引く華やかさだ。

 これらは、22日におこなわれた新天皇の『即位礼正殿(せいでん)の儀』を思い起こす、御即位記念らしい宝物。同博物館の松本伸之館長は、「正倉院宝物は、1300年近く大事に守り伝えられ、素晴らしい形状・芸術性が残されている。これはほかの国では無いことで、まさに奇跡」と熱い思いを話した。

 会期は11月14日までの全20日(会期中無休)。一般1100円、高・大学生700円、小・中学生400円。

『第71回 正倉院展』 https://www.narahaku.go.jp/

(まいどなニュース/Lmaga.jpニュース・いずみゆか)

おすすめニュース

気になるキーワード

新着ニュース