小1女児行方不明に事件性も…早期公開すべきだった~「連れ去り」なら解放を 小川泰平氏が解説

小川 泰平 小川 泰平
小1女児の行方は…(akiyoko/stock.adobe.com)
小1女児の行方は…(akiyoko/stock.adobe.com)

山梨県道志村のキャンプ場で9月21日に行方不明となって捜索が続けられ、同30日に写真が公開された千葉県成田市の小学1年小倉美咲さん(7)の行方について、元神奈川県警刑事で犯罪ジャーナリストの小川泰平氏は2日、当サイトの取材に対し、状況から〝連れ去り〟などの事件性を否定できないと分析。そう仮定した場合、美咲さんが無事に〝解放〟される可能性を願った。

 美咲さんは21日に母親や姉、友人家族ら約30人でキャンプ場を訪れたが、午後3時40分に目撃されたのを最後に行方が分からなくなった。不在に気づいて家族らが探し始めるまで約20分の〝空白の時間〟があった。その後、山梨県警や消防、自衛隊などが連日、最大300人態勢で周辺の林道や川、山の斜面、空き家、さらには離れた場所にある民家への聞き込みも進めたが、手掛かりがつかめていない。

 小川氏は「結果論ですが、公開をもっと早くできなかったのかということがある。警察が保護者に説明や説得をして写真を公開し、公開捜査となり、テレビ等メディアを介し、またネットでも写真等々の情報が拡散される。だが、行方不明になってから数日間は本人の写真がなかったため、もし、その間に街中などで目撃されていたとしても、その女の子が誰なのか分からなかった可能性もある。親御さんには全く責任はないが、早い段階で公開捜査とされていればという思いは結果論としてある」と今回の経緯を振り返った。

 そのうえで、小川氏は「最初から公開しなかったということは、警察は当初、事件性があるとは考えず、『道に迷った』という認識だったのだろう。だが、捜索のエキスパートがドローン等あらゆる資機材等を活用し徹底的に捜索し、すべてをやり尽くしても、洋服の切れ端や脱げた靴などの痕跡すら発見されていない。ということを考えると、事件性、つまり〝連れ去り〟の可能性も否定できない」と指摘した。

 小川氏は「ご家族のことを思うと、こう言うことは憚(はばか)れるのですが、連れ去りのような形の方が生存の可能性があるという考え方もできる」と仮定。「過去に、連れ去った子供を交番に行かせて自分は立ち去ったという前例もあった。仮にですが、もし、連れ去りだったとすれば、その者は人がいる所に子どもさんを〝解放〟して欲しい」と呼びかけた。

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