毎日「ニャア」と近寄る野良猫 通い猫を飼ったら実は去勢済みだった…

渡辺 陽 渡辺 陽

野良猫なのに、なぜか人懐っこく近寄ってきたクロくん。いつも仕事から帰ってくると待っていてくれる。次第に愛着がわいてきたあやさんは、渋るご主人を説得して家猫にすることにした。

 

通い猫から家猫に

 

ハチワレ猫のクロくんは、2015年の夏、神奈川県に住むあやさんに保護された。あやさんのご主人がジョギングに出かけようとしたところ、1匹の黒猫が「ニャア」と言って近寄ってきて、以来、通い猫のようになっていた。仕事から帰ってくると、どこからともなくニャアと言って現れた。雨の降る日に、今日は絶対にいないだろうと思って帰ってきても、エアコンの室外機の上で待っていた。

あやさんは、実家で犬を飼っていたので、いつか犬を飼いたいと思っていたが、猫にはあまり関心がなかった。しかし、黒猫が通ってくれるうちに、だんだん猫に愛着がわいてきたという。ご主人は、動物を飼ったことがなかったので、最初は飼うのをためらった。

あやさんは、出張中のご主人にも電話して説得した。ご主人は、しぶしぶ承知したという。

飼い猫だった?

 

クロくんは、通い猫を続けているうちに家にも平気で入ってくるようになっていたが、本格的に飼うまでに準備期間を1か月近くかけた。猫を飼うのに必要なケージやトイレなどを買い揃え、動物病院も予約した。

「野良猫だったので、汚れているだろうし、病気を持っているかもしれないので、捕獲したらすぐに病院に連れて行こうと思っていたんです。野良猫を保護した人のブログも読んで勉強しました。準備が整い、2015年7月20日にクロを我が家に正式に迎えました」

動物病院に連れて行くと、クロくんは推定7歳だった。あやさんが驚いたのは、去勢済みだったことだ。さくら猫ではないので、どこかで飼われていた可能性がある。マイクロチップは入っていなかった。

ずっと夜泣きをしていたが

 

クロくんは、成猫だったが、すぐに懐いた。しかし、最初のうちは、外に出られなくなったのでずっと夜泣きをしていた。あやさんは、外では交通事故にあったり、病気になったりする可能性があるので、絶対に出さなかった。4日後、トイレを覚えてくれたので、一緒に寝るようになったが、それ以来、夜泣きをしたり、外を見て鳴いたりすることはなくなった。

「いまでもよく窓から外を眺めていますが、外に出るのも嫌なようです。病院に行くのも嫌そうなんです」

1歳のお子さんがクロくんの尻尾をつかむなど、クロくんにちょっかいを出すようになったが、怒ることもない。お子さんに合わせてくれている感じがするという。穏やかで優しい性格なんだという。

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