赤穂の塩は瀬戸内の自然が育んだものだ。雨が少なく、温暖な気候。さらに千種川が運んだ良質な砂からできた遠浅な干潟は入浜塩田の開発に適し、江戸時代から塩の産地として全国に名をはせた。現在でも国内シェアの2割を占めるそうで、特徴はマグネシウムを主成分とするにがり。それを塩ホルモン焼きうどんとして“塩梅”よく仕上げるために相当苦労したと東野さんは言う。
「以前から地元赤穂の塩を使って料理を作りたいという思いがありました。難しかったのは塩の味付けは微妙な加減でおいしく感じたり、まずくなるもの。何度も試作して、スタッフ一同で食べ比べし、意見を出し合って。赤穂の塩の特長を生かすために、いろいろと試行錯誤しました」
その甲斐あって、9月10日から新メニューとして追加された。値段はタレ味と同じで、塩ホルモン焼きが780円、塩ホルモン焼きうどん(そば)が880円となっている。
塩の国に誕生した新たな名産として、早くも大好評。バイヤーの耳にも入り、まだ企画段階ながらJR名古屋駅の高島屋催事コーナーで岡山の津山ホルモンうどんとの“対決”プランも浮上してるという。果たして、隣県対決は実現するか!?