フェンスに鈴なりでアピールするアナグマたち「圧がすご過ぎる」と話題

広畑 千春 広畑 千春

 ―他の動物はしないんですか?

 「みんな夕方にかけてお腹はすいてきますし、カワウソなども集まっては来るんですが、普通は部屋でエサをやるので、部屋の入口前で待っています。アナグマも部屋食なのに、なぜかあの子たちだけフェンスを登って、ひときわ激しいという…。もう視線が痛いです」

 ―それだけ飼育員さんになついているっていうことですよね。すごい愛!

 「それが…。あの子たちは担当じゃなくても誰でもいいんです。当園は山を利用していて敷地にアップダウンがあるので職員は移動にミニバイクを使うんですが、その音を聞きつけてわらわらと集まって来るんです。人は全く把握してないんです」

 と、悲しい結末だったが、動画をツイッターに投稿した今月4日以降、240万回以上再生され、テレビでも取り上げられるなど同公園のPRに大いに貢献した。ちなみに毎日午後3時ごろからこの光景が頻発するそうだ。

 そうそう、こんなに食いしん坊のアナグマたちだが、今夏、同公園で実ったゴーヤーに対してどう反応するか企画したところ、「誰一頭として匂いを嗅ぎにも来ず、食べ物認定してくれませんでした…」(松村さん)という。ちなみにポニー、アフリカゾウ、アメリカバイソン、カンガルーは「匂いを嗅いだが食べなかった」、カピパラは「かじって吐き出した」、ツキノワグマ「かじったけど残した」で、ニホンイノシシとニホンザルは食べたそう。なんだか…うなずけます。

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