臨終に立ち会う「看取り士」という仕事…課題は男性1割、映画公開で認知度アップ図る 

北村 泰介 北村 泰介

 ぶしつけながら、収入をうかがった。柴田さんは「看取り、相談は1時間8000円で、そのうち5200円が看取り士本人に入ります」と明かしつつ、課題も挙げた。

 「看取り士は昨年の約350人から現在は約600人と、ものすごいスピードで増えているのですが、男女の比率は男性1に対して女性が9。ほとんどが女性です。母性だけでなく、父性的なものも必要で、男性の方が『場を収める』という意味で向いていると思いますが、まだビジネスモデルが確立されていないことが男性の少ない一番大きな理由だと思います」

 閉館が発表された東京・有楽町スバル座の最後のロードショー公開作品となる映画「みとりし」(白羽弥仁監督)の主演はベテラン俳優の榎木孝明。柴田さんは「映画で榎木さんにご登場いただいたのは、やはり男性に看取りをして欲しいという思いから。団塊世代の皆さんには定年後のセカンドライフとして、さらに団塊ジュニアの世代の方にも看取り士になっていただきたいです」と願った。

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