現在、記念館は中野市役所・スポーツ振興課が管轄。敷地内には、小川が流れており、自然の中に高野辰之の銅像が佇んでいる。館内には音楽室もあり、オルガンがぽつんと置いてある。そのオルガンは誰でも弾くことができ、高野が作詞した「春の小川」の楽譜が用意されている。高野が自然を見たまま描いた、唱歌の原風景を感じ取れるよう工夫されており、中山晋平記念館と併せて見て行くことをオススメしたい。
ちなみに筆者は、ある時、小学校低学年とみられる女の子から質問されたことがある。「『うさぎが美味しい』かの山ってどこ?」。音楽の教科書でひらがなの歌詞を見て、そう思ったのだろう。聞くところによると、大人になっても勘違いしたままの人が案外いるのだとか。特に若い世代に多いとのこと…あなたの身の回りにもいませんか?