大学のこの時期は夏休み期間で授業はありません。たまに夏休み長くて良いですねと言われますが、実はこの授業がない期間はかなり忙しいのです。8月は大学院の試験がありますので、いろいろな仕事が回ってきます。9月は学会シーズンですので国内外を飛び回ることが多いですね。私も昨年はイタリア、タイ、ドイツで行われた会議に出席し、関空が使えない期間もあったので、移動だけで疲れてしまいました。
さて、大学は10月から後期の授業が始まるところが多いと思いますが、小中高ではそろそろ夏休みが終わるので、まとめて宿題をしている生徒さんもいるのではないでしょうか?
私は計画的に宿題をするということが全くできませんでしたので、いまの時期は苦しい思い出しかありません(笑)。特に大変なのが、夏休みの自由課題ですね。科学の自由課題の中で、簡単、早く終わる、見た目もきれいなものを一つ紹介します。
水性のペン、特に黒ペン、コーヒーフィルター、水。たった、これだけで、できる実験があります。短冊上に切ったコーヒーフィルターの下から2センチくらいのところに、黒ペンで直径5ミリくらいの円を書きます。短冊の下から水をしみこませると、黒が様々な色に分離していく様子が見えます。黒と思っていたものは、様々な色素から出来ていることがわかる瞬間です。
中学生あたりに、この実験をやってもらうと結構面白がってくれますね。色の違う絵の具を混ぜると、元の色と異なることはみなさんよく知っていますよね。これは逆に、どの色とどの色から、この色ができているかがわかります。