でも、氷のイメージにラッピングされた車の中では、エコ推奨の世の中に真っ向から立ち向かうかのごとく、「ゴオオー」と空調がマックスに。座席や背もたれもヒンヤリと気持ちいい!「ドアの開閉の頻度にもよりますが、体感気温は17度ぐらい」(近鉄タクシー)といいます。さらに車内には今夏若い女性を中心に大人気の手持ち扇風機や首掛け扇風機などめちゃ冷えグッズがいっぱい用意されていて、ミキの亜生さんも「汗が引くどころかピタっと止まる!」と太鼓判。
記者も乗ってみましたが、ほんとに、みるみるうちに汗が引いていきました。そうそう、助手席にはペンギンちゃんのぬいぐるみも。ほんの数分の乗車でしたが、それが「かわいい」と思えるほどに、気持ちも癒されていました。
さらに会場には究極の冷たさアピールにと、6トンの氷で3時間かけて作ったという実寸大の「氷のタクシー」も。実際に座れるようになっていて、これがまた気持ちいい!(溶けてポタポタ水滴は落ちてきますが。座ってたら、お尻もびしょぬれですが…)
そういうワケで、この「めちゃ冷えタクシー」、1台のみで大阪市内だけで「9月2日午後7時まで」といろいろ限定付きですが、MOVをインストールし、乗車位置を指定すれば呼ぶことができます。しかも、目的地までの利用料金は迎車料金も有料道路通行料も含め、全部タダ(1人1回まで)というから、近鉄タクシーさん、太っ腹です!
規制緩和による急激な台数増に乗務員不足などに悩むタクシー業界では今、配車アプリが次々に登場し、しのぎを削っています。実際、近鉄タクシーではMOVを導入後「一気に配車が増えた」そうです。さらに効率的に配車できることで空車の時間が減り「実車率は向上している」とか。ネット決済の機能もあり、MOVも2018年4月のスタート以来、東京、神奈川、大阪、京都で約100社・グループに増えているといいます。
確かにちょっとした空き時間、でも電話はしにくい…なんてときに便利。ミキの昂生さんは実は「人としゃべるのが苦手」だそうですが、そんな人でも安心ですよ!
あれ。でも一つ疑問が。運転手さんが冷え性だったらどうなるんでしょう?まさか恰幅のいい、暑さに強い乗務員さんを選りすぐって…とか???
「いえ、今は規定の上着を脱ぐこともできる『併用期間』なんですが、『めちゃ冷え』は専用のブレザーを着用します。エアコンもずっと最大ではなくて、空車のときは調整するようにして、予約が入ったらスタンバイする形ですね」(近鉄タクシー)
エコと乗務員の健康にも留意しながら、サービスも。この冷え具合、一度体験してみませんか?