―では、ちぎるものなんですか?
「メーカーや花火の種類によって違います。口張りの下に導火線が付いている花火と、付いていない花火があって、付いているものは外して使うのが一般的です。噴出するタイプの花火などはそれですね。口張りを外さないと火が着いているかを確認できないですから」
「一方で、導火線が付いていない単なる飾りの場合は、切り取っても構いませんし、子どもさんの場合は安全に火を着けるため、紙の部分を燃やして火薬に誘導することもあります。ちなみに、弊社の花火はちぎらなくても火が着くようにしています」
―つまり、花火やメーカーごとに違うと。
「ええ。口張りが大きすぎれば火薬に到達する前に火が消えて何度も付け直さなければいけないこともありますし、いきなり火薬に点火してやけどしないよう口張りを燃えやすいものにしてスムーズに点火できるよう工夫したものもあります。袋などにある注意書きをきちんと読んで頂くことが、事故を無くすためにも一番大切です」
とのことでした。ついつい、花火にばかり目が行って、袋なんて破って捨ててしまいがちですが、花火の火薬が燃焼する温度は1000度を優に超えるといわれ、一歩間違えばかなり深いやけどを負ってしまうこともあります。何事も注意書きを読むことが楽しく遊ぶポイント。反省します。