ロシア出身で大阪在住のアントン・ミルチャさんによる簡単なロシア語講座と旧ソ連時代の思い出話、音楽ユニット「短冊」による世界最古の電子楽器テルミンと箏の演奏、著書「共産テクノ」などで知られる音楽発掘家の四方宏明さんと在日ロシア連邦大使館付属ロシア人協会理事のヴェロニカ・カザントセヴァさんによる「ソビエト・ディスコ」に関するトークなどで会場は徐々にヒートアップ。特に四方さんが動画で紹介した「DJ」ならぬ「TJ」、すなわちオープンリールのテープレコーダーを使った「テープ・ジョッキー」のプレイには会場から「おおお」とどよめきが起きていた。
ビュッフェ形式でロシア料理やウォッカを堪能した後は、いよいよ「CLUBソビエト」の時間。重低音がずんずん響く暗闇に色とりどりの光線が飛び交い、壁にはクールなようでダサいようで、1周まわってやっぱりちょっとクールな映像が躍る。DJは四方さんや安井さんらが担当。少しノスタルジックなテクノを中心にプレイし、お堅い印象のある総領事館を見事にクラブ空間に変えてみせた。
音楽に合わせて嬉しそうに体を揺らしていた古池さんは「最初は総領事館側がどこまでやらせてくれるのか全然わからなかったけど、ものすごくフレキシブルで、総領事からも『楽しませたい』という思いをすごく感じた。ぜひ2回目もやりたい」と話していた。