常滑市が“招き猫だらけ”になっている…いったいニャンで!?

山本 智行 山本 智行

 一方、もうひとつの主役が「とこにゃん」だ。こちらは06年、名鉄「常滑駅」からやきもの散歩道につながる道が殺風景だったことで、活性化するために「とこなめ招き猫通り」と名付けた際、街を見下ろすシンボルとして誕生。通りの壁には地元ゆかりの作家が作った陶器の猫が39体並び、その先に大きな顔の招き猫「とこにゃん」がドドーンとそびえ立っているという構図。何とほぼ顔だけなのに高さ3・8メートル、幅6・3メートルもあり、とこなめ観光課の松下妙子さんも「みなさん、その大きさに圧倒され、とこにゃんをバックに自撮りされてます」と話す。

 そもそも、招き猫のルーツは諸説あるが、縁起物として1800年代半ばに生まれ、焼きものとの相性の良さから常滑市や瀬戸市などで普及。松下さんによると「7~8割が常滑で生産されていると言われており、その特徴は2頭身のフォルムで大きな目、お腹に小判を抱えたもの。いわゆるこれが“常滑系”です」とのことだ。

 街を歩くと、そこは招き猫だらけ。インバウンド客にも“welcome cat”や“lucky cat”として人気があり、中国人は金色の招き猫をお土産に買って帰るという。そうそう、招き猫の挙げた手にもいわれがあり、右手は「お金」、左手は「お客」を招くとされるそうだ。

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