ガンダム総監督「富野由悠季の世界」…とっても“面倒くさい”回顧展の簡単な楽しみ方とは

①「絵コンテ」→「動画」の流れで見る。

 「絵コンテ」で紹介したシーンを最後にまとめて「動画」で鑑賞できるという展示の流れになっています。絵コンテには富野監督の文章力に富んだ指示が書き込まれていますので、対比してみると面白いでしょう。

②「企画書」は各作品の「ドラマ」に注視する。

  科学やSFに造詣が深い富野監督ですが、作品でこだわったのは「ドラマ」の部分。「絵コンテ」「企画書」を本気で読みに行くと、一日で理解できるかどうかも怪しいほど濃密です。ここは富野監督がどの作品でも力を入れていた「ドラマ」の部分にさっと目を通し、文章の筆力や達筆さを堪能しましょう。特に「富野節」がさく裂している箇所などを注目すると楽しいでしょう。詳細は図録を後で買って復習するといいですよ。

③大御所クリエーターや富野監督直筆のイラスト原画を見逃すな!

 なかなかお目にかかれない直筆のイラスト原画、原画、セル画が多数展示されています。例えば、安彦良和、大河原邦男、湖川友謙、塩山紀生、永野護、いのまたむつみ、安田朗、などなど。さらには富野監督自ら描いたラフスケッチには数々のモビルスーツの原案が!イラスト目線で見に行っても、充分楽しめる展示内容です。

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 展示の数々の重要なポイントへスムーズに誘ってくれるのが音声ガイド。声はベルリ(石井マークさん)とアイーダ(嶋村侑さん)です。ガイドの内容も気軽に楽しめるものですので、なるべく借りると良いでしょう。

 そして濃密な展示を堪能した後は、記念グッズ販売ブースへ。図録や著書、ハガキやバッグにTシャツまで、隅々まで「富野節」にあふれていますよ!さらには勢いをかって、帰りに「RX-78ガンダム」のガンプラを買って作って、銀色に塗って仕上げましょう!

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