サプライズ嫌いな彼女のため、プロポーズにGoogleカレンダーで招待…これってうれしい?ネット騒然

川上 隆宏 川上 隆宏

プロポーズって感動とサプライズが異常に求められがちですよね。フラッシュモブで街中の人が踊り始めちゃうとか。でも、そんなこと本当にされたら恥ずかしすぎて悶絶もの。相手と大げんかしちゃう人もいますよね…そんなサプライズ嫌いな彼女のために、プロポーズの予定を事前にGoogleカレンダーで周知徹底したという彼氏さんの行動が、ネットで話題になっています。まるで会議の日程調整をするように、「プロポーズ」の予定をつくって、参加の「招待」を送った…とのこと。確かに配慮と誠意あふれた行動のようですが…なにかこの釈然としない感じは何でしょう。今時のデジタルネイティブは、こんなことでいいわけ?…彼氏さんの真意を聞いてみました。

 ちなみに今回の行動が明らかになったのは、彼氏さんの知り合いがTwitterで紹介してしまったからです。話題になっていたのは、木浦幹雄(@kur)さんのこんなツイート。「お付き合いしている彼女に『サプライズは嫌だ』と常々言われている某氏、プロポーズがサプライズにならないようにGoogleカレンダーで『プロポーズ』と書いてインビテーションを送った模様。ちなみに承諾されたらしい。」 …7月12日に投稿されると、彼女さんを思いやる気持ちと、意表をついた行動が話題を呼び、17日現在で1万6000を超す「いいね」がつくほどに。その後、木浦さんの投稿を彼氏さん自身が発見。名乗り出たことでどこの誰の話かが判明しました。

 それでは、登場いただきましよう。噂の彼氏・中山智文(@txmy)さんです!

 ―というわけで自己紹介をどうぞ。

 「東大の大学院博士課程で研究を行いながら、自分たちで立ち上げたベンチャー企業・カラクリ株式会社というところで、CTO(最高技術責任者)を務めている27歳です。主にコンタクトセンター向けのAIを開発しています」 

 ―しかし…なぜGoogleカレンダーの招待機能を使って、プロポーズの予定をお知らせすることを思いつかれたのでしょう。

 「普段から彼女とは位置情報もスケジュールも互いに共有しているので、自然な流れでした。2人のイベントごとは、カレンダーでお互いの空いてる日に予定をいれて『招待』する形でやっており、プロポーズもいつものノリでした」

 ―普段から予定や位置情報まで共有…。中山さんはITの最先端でご活躍されている印象を受けますが、身の回りのみなさんそんな感じなんでしょうか。

 「仕事ではスケジュールは全社員で共有しあってますし、大学院でも研究室の予定は共有しあってます。アポの調整はそれらを見ればほとんど問題ないですね。最近は家族で使えるカレンダーアプリもあるので、一般の方々でも結構普通にリマインドしあっているのではないかと。田舎にいる自分の両親も使ってますよ」

 ―ただ、普通のデートならともかく、今回はプロポーズの予定ですよね。いつものノリとはいえ、そんな招待通知が来たら、逆に怖いというか、すごく身構えてしまいそうです。

 「もともとサプライズみたいなことはやめてほしいといわれていたのもあり、あらかじめ予定を決めておいた方がいいかと思って…。とはいえ、こればかりは『承諾されなかったらどうしよう…』とちょっと思いましたが(笑)」

 ―返事は、彼女さんからすぐ来たのでしょうか。

 「予定に招待した時にLINEがすぐ来ました。カレンダーへの承諾はなかなか来なかったのでちょっと不安でしたが、うまくボタンが押せてなかったみたいです」

 ―どのような感想を聞かれましたか。

 「最初のLINEでは驚いていましたが、特にその後は感想もなく、普通でした。今回のツイートが話題になって、あれ?そんなに話題になること?みたいなことを2人で話しました」

 ―本当ですか?招待直後のLINEのやり取りを拝見すると、とても驚かれていて、サプライズ嫌いの彼女さんに別の意味のサプライズを提供してしまった印象を持ちますが…。ちなみに彼女さんはどんな方ですか。

 「付き合ってから5年になります。優しくて、周りの空気を和やかにしてくれる人で、23歳です。メーカーに勤める文系出身の営業職で、勤め先も分野もITベンチャーで働いている自分とは真逆ですね。ただ、自分の仕事を見ているからか、最近はプログラミングやAIに興味を持って勉強しているみたいです」

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