この「100回」や「400~500回」が気になった。体を鍛えて若さを保つことで精神や感覚が研ぎ澄まされ、詐欺師の甘い言葉を見極められる~という持論の前段として披露された数字であるのだが、その実際のところについて本人を直撃した。
新間氏は私の取材に対し、「デイリーさん?そう、東京プロレスの旗揚げ会見(1966年)に真っ先に来てくれたのがデイリースポーツでしたよ」。日本プロレスとたもとを分かった豊登やアントニオ猪木らを擁し、父・新間信雄氏と共に設立から運営まで尽力した同団体の思い出を口にしながら、トレーニングの詳細を説明した。
「ヒンズースクワットですが、一気に100回やるわけではなく、15回を6セットと10回を1セットで計100回。腹筋は100回1セットを4~5セット。あと、膝をついてローラー(器具)を押す運動は30回1セットを10回で計300回。つまり、そうしたトレーニングを1日トータルで1000回近くやっているということです」
この日、都内の商店街を佐山らと防犯パレードで練り歩いた新間氏は「一般社団法人 初代タイガーマスク後援会」の代表理事も務める。「昭和から平成を経て、令和となった年に(WWE殿堂入りで)表彰していただいた。私の青春はタイガーマスクと共にある。希望はあっても失望はない。幸せだね」。連日、数百回分のトレーニングで心身に磨きをかけている。