米軍人などを装ってSNSで知り合った女性ら3人から多額の現金をだまし取ったとして、千葉県などに住むナイジェリア人の男3人とカメルーン人の男1人が22日、詐欺容疑で逮捕されました。SNSなどで知り合った外国人が交際相手のように振る舞い、金銭をだまし取る手口は「国際ロマンス詐欺」と呼ばれ、被害が相次いでいるとされています。詐欺に合わないためどうすればよいのか、タレント活動とあわせて探偵業も行い、「盗聴ハンター」として活躍する八幡愛さんに聞きました。
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みなさんは、実際に会ったことのないSNS上の友達はいますか? 知らない人からメッセージが来て、あなたのことが好きだと熱烈にアピールされたらどうしますか?
先日、50代女性ら3人に外国の軍人を装い、恋愛感情を抱かせて現金をだまし取ったとして、ナイジェリア国籍の男ら4人が詐欺容疑で逮捕されました。国内外で問題となっている「国際ロマンス詐欺」。
犯人は様々なウソのストーリーを仕立て上げ、被害者からお金を引き出そうとします。例えば、日本に行くための旅費を送ってほしい、高額プレゼントを送ったけど関税で止められてしまったので取り戻すお金を送ってほしい、軍を除隊するためにお金が必要だ、など。中には、軍事司令官という第三者も登場させ、より巧妙なストーリーを描きます。
私はまず、この「国際ロマンス詐欺」という表現に違和感を持っています。
そこに「ロマンス」があると思ってお金を騙し取られた、しかも一度も会ったこともないのに送金した、被害者はなぜ気づかなかったのか!と、犯人よりも、騙された被害者への非難が多くなってしまうような気がするし、非現実的な話として受け取ってしまいます。そして「ロマンス詐欺だなんて、まさかそんな滑稽な詐欺に自分が引っかかるわけがない」と多くの人に感じさせるところに落とし穴があると思うのです。