一方、小学1年と3年の息子がいるミカコさん(仮名、41歳)は、以前SNSで話題になったLINEを使った整理をしています。メンバーが自分一人のLINEグループを作り、月ごとやイベントごとに写真に撮って管理する方法。グループには兄弟の名前を付け、家族で共有するのも簡単で、何よりかさばらないのが利点です。昨年、SNS上で紹介され話題になっていたのを見てやってみたそうで、当時も「素晴らしい」「真似します」という声が続々。ミカコさんは「かなりお手軽でラク。スマホさえ壊れなければ…ですが」と笑います。
コクヨグループの「カウネット」が2015年に自社サイトを通じて行った調査では、小学生が学校から持ち帰るお便りなどの枚数は「週に3~5枚」(40%)、「週に6~10枚」(34%)、「11枚以上」(6%)を合わせて8割という結果が出ました。デジタル化が進み、各校がホームページを持つようになっても、1年を通せば、ざっとですが平均で240枚近くものプリントが配られていることになります。他方で、教員の多忙が指摘される中、プリント作成に費やす時間は決して短くなく、PTA便りなど、そのために平日の昼間に何度も委員による打ち合わせが必要なことも少なくありません。
ただ、学校側からすれば「すべての家庭にパソコンやスマホという環境が整っているわけではないし、そもそも見てくれているかどうかも分からない。『そんな予定知らなかった』と言われるのが一番大変」(小学校教諭)とも。「プリントなら渡したという形は残るし、連絡帳を見て、家庭で子どもと『今日はお手紙があるよ』『何のお手紙をもらったの』という会話をしてもらうだけでも、意味はある」という思いもあるそうです。
かくいう記者も、整理整頓が大の苦手。先輩ママたちの知恵を拝借しながら、とりあえず子どもと一緒にもう一度、一から頑張ってみます…。