女性殺害の被告に懲役17年は軽過ぎる…被害者の長男死体遺棄との関連性は?

小川 泰平 小川 泰平
女性死体遺棄の被告に出た殺人罪の判決は(jaraku/stock.adobe.com)
女性死体遺棄の被告に出た殺人罪の判決は(jaraku/stock.adobe.com)

 検察側は、阿部さんの歯に窒息死とみられる変色があったことなどから強固な殺意に基づく犯行と指摘。小川氏は「睡眠導入剤によって意識がなくなった後、殺害されたとみられています」と解説した。

 小川氏は今回の判決について「私は求刑からして全然納得できない。17年は軽すぎます。被告は満期で務めても50歳で出てくるが、被害者の方は戻って来ない。18年という求刑に対しては比較的重い判決かもしれないが、その求刑自体ももっと考えてもいいのでは」と私見も加えた。

 さらに、小川氏は「阿部さんには長男がいました。16年ごろ、川崎市麻生区の畑でご遺体が発見されている。その件についてはまだ捜査中なので、誰が容疑者か、殺人事件かどうかも断定できないが、死体遺棄であることは間違いない。捜査は継続されている」と指摘。07年から行方不明になっていた06年生まれの長男の歯や骨が発見されている。

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