暴力団員との“密接交際者”の線引きとは スリムクラブの処分受けて解説

小川 泰平 小川 泰平
吉本興業から無期限謹慎の処分が発表されたスリムクラブの真栄田賢(左)と内間政成
吉本興業から無期限謹慎の処分が発表されたスリムクラブの真栄田賢(左)と内間政成

 小川氏は「今回の件は(c)に該当するように思われるが、多数の暴力団員が集まっているわけではないので該当はしない」と指摘。また、暴力団員と「交際していると噂」「一緒に写真に写った」「幼なじみの間柄という関係のみで交際」「親族・血縁関係者」といった場合は「暴力団関係者」とはみなされないとされる。

 同氏は「暴力団の新年会や忘年会等、暴力団員が多数集まる行事に参加していると、密接交際者として認定されるが、相手側はそういったにおいすら出していなくて見分けが付かないことも多い」と付け加えた。

 興行の世界では古くから密接な関係にあった“ヤクザと芸能”。小川氏は「(暴力団関係者は)人を介して、ある程度、著名な芸人さんに声をかける。その相手に『5人くらい連れてきていいよ』と言うと、テレビに出ていない芸人さんを連れてくることもあり、無名の若手時代から付き合いが始まるケースもある」と、一部ではあるが、背景となる一例を明かした。

 小川氏は「警察の資料的な映像では、暴力団の新年会や忘年会に、そこそこ有名な芸能人の方が出席されている姿が映っているのを実際に見たこともある。近年でもそういう場面はあった。果たして、それが何年前までは不問で、何年前からはダメということになるか」と線引きが難しい状況も指摘した。

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